

メリットは、「グリチルリチン酸ジカリウム」という、炎症をおさえる成分が配合されています。
実は、この成分は、かゆみを止める働きがあります。値段も安く、お得なのはたしかです。
ただ、菌類が原因のフケかゆみには効果が期待できないのです。


その場合、マラセチア菌対策のできるシャンプーを使用しましょう!


あらゆるシャンプーを試しても、フケかゆみが止まらない場合、マラセチア菌が原因の可能性が高いです。
あなたのフケかゆみが起きている元凶を突き止めて、頭皮の改善をしていきましょう!
Contents
1.グルチルリチン酸ジカリウムが「かゆみ」をおさえる

メリットには、「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されています。「抗炎症作用」があるからです。

頭皮に炎症が起きると、脳は「かゆみ」や「痛み」の指令を出します。
炎症がおさまれば、脳からの指令がなくなります。そのため、頭皮のかゆみも止まるのですね!
実は、以前、メリットには「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されていませんでした。
リニューアルの前は、「ジングピリジオン」という有効成分だったのです。この成分は、強い殺菌力があります。
そのため、この有効成分を使用していた時の方が、「フケかゆみに効果を感じていた」という声も多く見られます。
しかし、この有効成分を使わなくなった背景には、理由があります。
ジングピリジオンが、「環境ホルモン」だということがわかったからです。
ジングビリチオンを含有するフケ用シャンプーにより魚の奇形が生じる
1968年(昭和43年)に、環境ホルモンである「カドミウム」を食べた魚を人間が食べ、不調を訴える人が続出したのです。
これは、日本の4大公害の1つである「イタイイタイ病」として社会問題となりました。
イタイイタイ病参考:日本衛生学報誌:j-stage論文:低用量カドミウム曝露と健 康影響/日経ビジネスオンライン:闇に葬られ続ける「イタイイタイ病」
これに比べて、「グリチルリチン酸ジカリウム」は、安全性の高い成分です。
この成分は、甘草(かんぞう)という薬草の根からとれます。
以下引用のように、漢方薬にも使用されており、口から摂取できるほど安全性が高いのです。
漢方薬や食品、健康食品、化粧品などの幅広い分野で原材料として利用
このため、メリットと、1970年発売当初からあるリンスのいらないメリットともに、現在は、「グリチルリチン酸ジカリウム」が有効成分として配合されているのです。
2.口コミからわかる「脂性肌向き」のシャンプー

この項では、メリットを実際に使った人の口コミを見ていきましょう。
良い口コミ、悪い口コミともに、アマゾン公式サイトによせられたレビューを引用しています。
2-1.良い口コミの一例

はじめに、良い口コミの一例からご紹介します。
混合肌ですぐに油っぽくなる頭皮で困ってましたが
この商品を使ってから頭皮が油っぽくならなくなりました!
アマゾン公式サイトより引用
泡立ちが豊かです。
ただ、香りがツンとして、揮発するのかお風呂上がりに髪を乾かしていたらだんだん目にしみてきました。それ以外は良いです。
アマゾン公式サイトより引用
あぶらっぽさがなくなるのは、「界面活性剤」といわれる、洗浄成分に理由があります。
メリットに配合されている「ラウレス硫酸」は、以下引用のように、「脱脂力(だっしりょく:頭皮のあぶらをとりきる力)」があるからです。
特に脱脂力を必要とする製品に適す
ケミナビより引用
そのため、「頭皮のべたつきが気になる人」、「あぶらを扱う製造業」の仕事をしている人に向いています。
2-2.悪い口コミの一例

次は、悪い口コミの一例です。
香りがおじさんみたいになったのと、これで洗うと頭がかゆくなるようになりました。今までこんなことなかったからガッカリ。
アマゾン公式サイトより引用
何というか、特徴がない。さっぱりなの?しっとりなの?
そして、改良改良で、最早もう元祖メリットシャンプーとは全く別物になってしまっている。リピートはしません。
アマゾン公式サイトより引用
以上の2つのコメントから、長い間、愛用していることが伺えますね。
実は、「グリチルリチン酸ジカリウム」には殺菌作用がありません。
ただ、炎症をおさえかゆみを止めるのには、効果的な成分なのです。
そのため、殺菌力のある「ジングピリジオン」を配合していた頃を気に入っていた人は、効果を感じられないと感じるようです。
実は、私自身も過去に、リンスインシャンプーのメリットを使ったことがあります。
このときは、フケかゆみが増えてしまったため、使うのをやめてしまいました……。
残念ながら、私の頭皮には合いませんでした。
しかし、頭皮が丈夫なであれば、コスパもいいので、使い続けるには最適だと思います。
3.水を汚す物質「AES」が配合されている

メリットには、水環境を悪化させる物質が配合されています。「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液」という成分です。

ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウムは、安定作用があるからです。
それらをなじませて、分離させないようにするように「安定」させておく必要があるのです。
ただ、以下引用のように、水環境を汚染する物質でもあります。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等の表示のある試験したすべての食器洗い用洗剤及びシャンプー等から 1,4-ジオキサンが検出
このため、毒性が疑われる物質として、1987年(昭和62年)10月に、「指定科学物質」に指定されているのです。
環境ホルモンである「ジングピリチオン」の配合をやめても、水を汚す物質が入っているのです。
ということは、「あまりオススメできない商品」ともいえますね。
4.細菌やカビが原因のフケには効果を感じない

メリットの有効は、「グリチルリチン酸ジカリウム」です。これは、「炎症」からくるかゆみをおさえます。
しかし、「細菌」や真菌の「マラセチア菌」が原因で起きるフケかゆみを防ぐことはできません。それらが原因の場合、それぞれにあった成分を使わないと、対策ができないからです。
もう少し、詳しく説明しますね。
細菌の増えすぎには、「ピロクトンオラミン」が必要です。
また、「ミコナゾール」というマラセチア菌を抗菌する成分も配合されていないと改善されていかないのです。
つまり、グリチンリチン酸ジカリウムは、「炎症」をおさえるだけであって、「フケかゆみ」は防げないのです。
5.フケかゆみはマラセチア菌対策のシャンプーで防ぐ

フケかゆみには、「ミコナゾール」と「ピロクトンオラミン」の2つの有効成分が必要でしたね。
この2の成分が配合されているシャンプーに、「コラージュフルフル」があります。
実は、この商品が、私のフケかゆみを止めてくれた商品なのです。
私自身、あらゆる市販のシャンプーを試し続けても、フケかゆみが改善されることはありませんでした。
ひどいときには赤くただれ、ジクジクした湿疹ができてしまったほどです……。

困り果てながらも「やっぱり、ハゲたくない!」という気持ちは消えませんでした。
そんな時、コラージュフルフルを知りました。
ただ、シャンプー選びに失敗していたため、「期待はできないかも?」と思い込んでいたのです。
購入できずにいた私の背中を押してくれたのは、同僚の言葉でした。私のフケとかゆみ悩みを知っていた人です。
彼に相談してみると、「なんか聞いたことある名前だな……。あっ、それ弟が使ってるわ!いいらしいよ!」と教えてくれたのです。
ブックマークしておいたスマホのページをその場で開き、すぐに注文しました。
そして後日、届いたその日に封を空け、使ってみたのです。
わたしの場合、合わないシャンプーを使うと、すぐにかゆみが出ます。
しかし、「コラージュフルフル」にはそれがありませんでした。「シャンプー後のかゆみは当たり前」と思っていたのですが、それは違うことにようやく気づけたのです。
そして、3日後には、「フケ」と、気になっていた「抜け毛」も落ち着いてきました。
過去の私のように、シャンプー選びに失敗すると、フケかゆみは止まりません。
あらゆる市販のシャンプーで症状が改善されない場合、マラセチア菌が原因の可能性が高いです。
フケかゆみが改善されなければ、ハゲそうな心配からも解放されません。
次項では、コラージュフルフルの2つの有効成分について、詳しく解説していきます。
5-1.ミコナゾールで真菌マラセチアを抗菌する

コラージュフルフルには、「ミコナゾール」が配合されています。マラセチア菌を抗菌するからです。

死滅させないため、菌そのもの活動を弱めて、正常な活動にもどしていきます。
マラセチア菌は、頭皮の常在菌(じょうざいきん:頭皮にすんでいる菌)です。
その役割は、皮脂(ひし:頭皮からでるあぶら)を分解して皮脂膜を作ることです。

ただ、皮脂が増えすぎると、それを分解するマラセチア菌も増殖します。
その結果、皮脂膜に含まれる(遊離脂肪酸:ゆうりしぼうさん:FFA)も増えてしまいます。

下記引用のように、遊離脂肪酸(FFA)が刺激となり、フケかゆみが止まらなくなるのです。
FFAは水と脂肪をなじませる両親媒性という性質をもち、多量に存在すると界面活性作用によって細胞膜を溶かし、細胞を破壊します。
厚生労働省e-ヘルスネットより引用
そのため、マラセチアを抗菌して、遊離脂肪酸を増えすぎないようにしなければいけません。
ミコナゾールは、マラセチア菌を「抗菌」します。そのため、フケかゆみを防ぐことができるのです。
5-2.ピロクトンオラミンで細菌の殺菌とにおいを防ぐ

コラージュフルフルは、細菌が原因で起きるフケかゆみも予防します。「ピロクトンオラミン」が配合されているからです。
細菌の中でも、「アクネ菌」というニキビをつくる菌がいます。
アクネ菌は、「遊離脂肪酸」を生産します。

つまり、マラセチア菌と同様、肌に刺激となる「遊離脂肪酸」が増えすぎてしまうのです。
また、ピロクトンオラミンには、抗酸化作用もあります。
空気中には酸素があるため、常に酸素にふれています。そのため、皮脂も酸化してしまいます。
それを防ぐことを「抗酸化作用」というのです。
皮脂は酸化すると「ノネナール」という物質を作ります。それが、においを発するのです。

ピロクトンオラミンは、「細菌が原因で起きるフケかゆみ」と、「におい」も防ぐことができまるのです。
なお、コラージュフルフルの効果や副作用の詳細は、以下のコンテンツが参考になります。
6.成分解析・価格比較表
「コラージュフルフル」と「メリット」の成分分析・価格比較表は以下になります。
商品名 | ||
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
特徴 | ・あらゆる市販のシャンプーでフケかゆみがおさまらなかった人 ・「マラセチア菌」を抗菌、ふけかゆみを止める ・あぶら臭い頭皮の臭いを防ぐ ・「細菌」を殺菌する | ・肌が丈夫でかゆみを抑えたい人 ・コスパをおさえたい方 ・すすぎ時間を短縮させたい人 |
有効成分 | ・ミコナゾール ・ピロクトンオラミン | ・グリチルリチン酸ジカリウム |
配合全成分 | <抗真菌作用> ミコナゾール硝酸塩 <抗酸化・殺菌作用> ピロクトンオラミン <洗浄成分(界面活性剤)> アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド <保湿作用> 濃グリセリン、プロピレングリコール <ph安定作用> コハク酸一ナトリウム、無水クエン酸 <精水> 水 | <抗炎症作用> グリチルリチン酸ジカリウム <精水> 水 <界面活性剤(洗浄成分)> ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液、ラウレス硫酸Na、ラウリルヒドロキシスルホベタイン液、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、POEステアリルエーテル、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ラウリン酸 <乳化作用> POE(3)ラウリルエーテル、POE(4)ラウリルエーテル、POE(16)ラウリルエーテル、POEステアリルエーテル、グリセリンモノイソデシルエーテル、 <殺菌作用> エタノール、ユーカリエキス <増粘作用> ジステアリン酸グリコール <保湿作用> PPG、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース <抗炎症作用> カモミラエキス-1 <角質柔軟(ピーリング)作用> DL-リンゴ酸 <安定作用> 塩化ポリプロピレングリコールヒドロキシプロピルトリモニウムセルロース液(2P.O.)、水酸化ナトリウム液、水酸化カリウム液(A) <柔軟作用> 塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液、セタノール <防腐作用> 安息香酸塩、BG <金属封鎖剤(安定作用)> エデト酸塩 <香料> 香料 |
刺激成分 | <旧表示指定成分> ・プロピレングリコール(まれにかゆみ) | <指定化学物質> ・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(1E.O.)液(人の健康にリスクがある) <旧指定表示成分> ・ラウレス硫酸Na(皮膚毛髪の乾燥) ・セタノール(アレルギーを引き起こす可能性あり) ・安息香酸塩(皮膚、粘膜を刺激) ・エデト酸塩(皮膚、粘膜に刺激) ・香料(発がん性の疑い、皮膚が赤くなる) |
安全性 | ・皮膚に塗布した際や目に入った際の刺激性を確認するために、パッチテストや目刺激性試験を実施しています。 ・大学病院を始めとした医療機関にて使用試験をしており、その結果は、皮膚科系の各種学会誌にて論文として掲載されています。 | |
アミノ酸系シャンプー | ○ | × |
ノンシリコン | ○ | ○ |
無添加 | 無色素・無香料 | |
脂性肌 | ○ | ○ |
乾燥肌・敏感肌 | ○ | × |
価格比較8%込み | × 1,728円/200ml +送料350 (3,500円以上は送料無料) | ○ 514円/480ml |
種類 | 医薬部外品 | 医薬部外品 |
販売会社 | 持田ヘルスケア(持田製薬グループ) | 花王 |
指定化学物質参考:日本石鹸洗剤工業会:ポリオキシエチレンエーテル硫酸塩(AES)のヒト健康影響と環境影響に関するリスク評価結果について
旧指定表示成分とは、1980年に厚生労働省(旧厚生省)が発表した、「アレルギーをおこす毒性をもつ成分」のことです。
旧指定表示成分参考:読んで美に効く基礎知識・賢い消費者に
頭皮を健康に維持していくためにも、あなたの頭皮状態にあったシャンプーを、選んでくださいね!
まとめ
メリットは、「炎症」をおさえるシャンプーです。
ワンコインでコスパもよく、それでフケかゆみ対策ができるなら、その方が最適ですよね。
ただ、フケかゆみがおさまらないなら、シャンプーを変えて、頭皮状態をもどしていくことが必要です。そのまま使い続けても、良くなっていくことはないからです。
フケかゆみが止まらなければ、「ハゲそう」という心配ともつき合っていくことになってしまいます。
あなたに合うシャンプーを使い、フケかゆみを予防していくことがハゲ回避の近道となるのです。
500円以内で買えて、4人家族で、1ヶ月持つシャンプーは、ほかにありません。
そのため、これからも使っていきたいのですが、どうしたらいいでしょうか?