フケかゆみの薬用シャンプーに、「メディクイック」があります。ロート製薬会社が販売しており、市販の中でも値段は高めです。
しかし、「メディクイックの効果は実際どうなのか」がわからないと、購入できませんよね。
メディクイックは、「メントール」が配合されています。冷涼感を出すからです。
メントールの「スースー」した冷たい感覚は、かゆみを軽減する効果があります。
ただ、かゆみは軽減するものの、「かゆみのもと」をとる働きはありません。
実は、フケかゆみを予防するのは「ミコナゾール」という有効成分です。ミコナゾールは、真菌の「マラセチア菌」に作用する成分です。
しかし、フケかゆみとなる原因は、ほかにもあります。それは、細菌の「アクネ菌」が増殖したときです。
その場合、フケかゆみは止まりません。
マラセチア菌を抗菌し、アクネ菌対策もするシャンプーに、「コラージュフルフル」があります。
コラージュフルフルは、実際に私が使っています。
以前の私は、あらゆる市販のシャンプーをためし続けていました。その結果、頭皮の状態は悪化していくばかりでした。
ひどいときには赤くただれ、ジクジクした湿疹が出ていたほどです……。

しかし、コラージュフルフルを使用してから、10年以上患っていた軽めの脂漏性湿疹(しろうせいひふえん:フケかゆみがひどくなる頭皮の病気)から回復することができたのです!
もし、あらゆるシャンプーでフケかゆみが治まらない場合、元凶を突き止め、それを改善していくことが必要です。
そこでこのページでは、メディクイックとコラージュフルフルの「特徴」と、「効果の違い」を詳しく解説しています。
それぞれの違いを学習し、あなたのフケかゆみを阻止していきましょう!
Contents
1.メントールが神経に働きかけて冷涼感を出す

メディクイックには、「メントール」が配合されています。冷涼感があるからです。
メントール配合の商品には、「メンソレータム軟膏(めんそれーたむなんこう)」があります。
メンソレータム軟膏もメディクイックと同じ、「ロート製薬」の商品です。それを蚊にさされた箇所にぬると、スーッとした爽快感がありきもちがいいですよね。
そのため、メントールには、かゆみや炎症を軽減する効果があるのです。
参考:ロート製薬公式サイト
ただ、以下引用のように「冷涼感でかゆみがごまかされる」ともいえます。
メントールで感覚神経をだますことによって、環境温が高くても冷たいと感じさせることができる
温度受容のしくみより引用
私がメディクイックを使用したときは、この冷涼感が刺激となりました。私の場合、この「メントール」が頭皮に合わなかったと考えています。
スースーした感覚はあったのですが、それよりもかゆみがひどくなったのです……。
残念ながら、私には合いませんでしたが、冷涼感を好む人は向いているでしょう。
メントールの冷涼感は、かゆみを軽減します。そのため、蚊に刺されたときなどの「一時のかゆみ」には効果を感じます。
しかし、かゆみを起こしているもとの「刺激物」までは、取り除くことはできないことを確認しておきましょう。
2.メディクイックの有効成分と効果

メディクイックには、以下の2つの有効成分が配合されています。
- ミコナゾール硝酸塩(ミコナゾール)
- グリチルリチン酸ジカリウム
この2つは、それぞれ「マラセチア菌の抗菌」と、「かゆみ」に効果的な成分です。
順に、解説していきます。
2-1.「ミコナゾール硝酸塩」が真菌のマラセチア菌を抗菌する

メディクイックシャンプーには、「ミコナゾール硝酸塩(ミコナゾールしょうさんえん)」が配合されています。カビの仲間である真菌の「マラセチア菌」を、抗菌するからです。
マラセチア菌は、頭皮の常在菌です。
それらをすべて、「常在菌」といいます。
マラセチア菌の役割は、皮脂(ひし:頭皮からでるあぶら)を分解することです。
分解された皮脂は、皮脂膜(ひしまく:頭皮を包む膜)となります。
皮脂膜は、頭皮を守っています。
しかし、皮脂が増えると、マラセチア菌も異常繁殖してしまうのです。このとき、皮脂膜にふくまれる、遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん:FFA)も増えてしまいます。

FFAは水と脂肪をなじませる両親媒性という性質をもち、多量に存在すると界面活性作用によって細胞膜を溶かし、細胞を破壊します。
厚生労働省e-ヘルスネットより引用
上記引用のように、遊離脂肪酸(FFA)は頭皮の細胞をこわします。その結果、頭皮が早くはがれます。それが、「フケかゆみ」となるのです。
2-2.「グリチルリチン酸ジカリウム」がかゆみをおさえる

メディクイックシャンプーには、「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されています。炎症をおさえる働きがあるからです。
グリチルリチン酸ジカリウムは、優れた抗炎症作用を持ちながら、肌への刺激が少ない成分
ヒスタミン遊離抑制作用
丸善製薬株式会社:原料辞典より引用
具体的にいうと、頭皮に刺激を感じると炎症が起きます。その理由は、「ヒスタミン(ヒスタミン遊離:ひすたみんゆうり)」が脳内に放出されることが関係しています。
アレルギー反応や炎症の発現に介在物質として働く
放出されたヒスタミンは、「知覚神経(ちかくしんけい:暑い、かゆい、寒いといった「感覚」を脳に伝える神経)」にひっつきます。

このとき、脳が「かゆい」と判断するのです。
ただ、頭が「かゆい」と感じると、ツメで頭を引っかいてかゆみを飛ばそうとしますよね。
かいてしまうと、ヒフがうすくなります。そのため、さらに炎症が起きるという悪循環におちいってしまうのです。
それを防ぐために、「グリチルリチン酸ジカリウム」で炎症をおさえることが大切なのです。
ただ、ヒスタミンを抑制しても、刺激となっている成分がほかにあったとします。その場合は、かゆみは続きます。
グリチルリチン酸ジカリウムは、かゆみそのものをおさえます。
しかし、「かゆみのもと」まではとることはできないのです。
3.細菌の「アクネ菌」対策をしないとフケかゆみは防げない

「マラセチア菌の抗菌」と、「炎症」をおさえても、フケかゆみが止まらないことがあります。それは、細菌が原因で起きるフケかゆみには対応できていない場合です。
頭皮には、たくさんの常在菌がいます。それらをさらに細かくみると、「真菌」と「細菌」にわかれます。

常在菌のである細菌には、「アクネ菌」とよばれる菌がいます。それが増えすぎると、「ニキビ」や「吹き出物」ができてしまいます。
以下引用のように、アクネ菌はニキビ以外にも、「遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)」を生産します。
アクネ菌がつくり出す酵素リパーゼによって、皮脂が分解されて遊離脂肪酸が作られます。


マラセチア菌も、アクネ菌も「遊離脂肪酸」を作ります。それが増えすぎると、ターンオーバ(ヒフがはがれるペース)がはやくなります。
そのため、フケかゆみが発生してしまうのですね……。
そこで、マラセチア菌の抗菌以外にも「アクネ菌」の対策をして、フケかゆみを抑えなければならないのです。
4.アクネ菌対策をするコラージュフルフルシャンプー

アクネ菌対策ができるシャンプーには、「コラージュフルフル」があります。
アクネ菌などの細菌を「殺菌」する、「ピロクトンオラミン」が配合されているからです。
ピロクトンオラミンの効果は、以下の作用があります。
ピロクトンオラミンの作用 | 詳細 |
---|---|
抗酸化(こうさんか)作用 | 酸素とまじり、別の物質に変化することを防ぐこと。 皮脂は酸化すると、においを発します。それを防ぐのが、抗酸化作用です。 |
殺菌(さっきん)作用 | 細菌を殺菌します。 頭皮には、アクネ菌などの細菌がいます。それが増えすぎるとフケかゆみのもととなります。 |
防腐(ぼうふ)作用 | 細菌類が繁殖すると、物がくさります。それを防ぐ効果があります。 |
この項では、コラージュフルフルに配合されている「ピロクトンオラミンの効果」について解説していきます。
「アクネ菌」対策をしっかり行い、フケかゆみ予防しましょう。
4-1.アクネ菌を殺菌してフケかゆみを阻止する

コラージュフルフルには、「ピロクトンオラミン」が配合されています。細菌のアクネ菌を 「殺菌」するからです。
アクネ菌が増えすぎると、「遊離脂肪酸」が発生します。それは、頭皮に刺激を与えます。その結果、フケかゆみが止まらなくなるのです。
ピロクトンオラミン配合のコラージュフルフルは、アクネ菌を効果的にシャットアウトします。
また、ピロクトンオラミン配合のシャンプーは、試験を実施しています。
以下引用のように、試験期間での副作用はありません。
試験期間を通じて発赤、腫脹、脱毛のような作用は何ら観察されなかった。
そのため、ピロクトンオラミンは、コンタクトレンズの洗浄・保存・消毒用液としても使用できる安全性の高い成分なのです。
参考:眼科用組成物
4-2.「抗酸化作用」で頭皮のにおいも防ぐ

ピロクトンオラミンは、あぶら臭い「頭皮のにおい」も防ぎます。抗酸化作用があるからです。
たとえば、長時間放置したクギには「サビ」がつきますよね。クギが酸化した結果、「サビ」ができたのです。
皮脂(ひし:頭皮からでるあぶら)は、空気に触れているため、空気中の「酸素」と結びつきます。酸素と結びついた皮脂は、「酸化」が起きます。
その結果、皮脂から「におい」が発生するのです。

そのため、皮脂が多い人ほど、においがきつくなるともいえますね。
ピロクトンオラミンは、抗酸化力で、加齢臭などの気になるにおいを防ぎます。
5.マラセチア菌対策する「ミコナゾール」でフケかゆみを止める

コラージュフルフルには、もうひとつ有効成分がふくまれています。メディクイックと同じ「ミコナゾール」です。
ミコナゾールは、マラセチア菌を抗菌します。
フケおよびかゆみにたいする症状の改善とMalassezia furfurの菌数の減少

それにより、フケかゆみを防ぎます。
また、オクトピロックスで、アクネ菌を殺菌します。そして、頭皮のにおいも防ぐのです。
「マラセチア菌の抗菌」と、「アクネ菌の殺菌」の2種類の菌対策でフケかゆみを防ぐのが、コラージュフルフルなのです。
なお、「ミコナゾール」に関する詳細は、以下のコンテンツをご覧ください。
6.私がコラージュフルフルをすすめるたったひとつの理由
私がコラージュフルフルをオススメするのは、長年の脂漏性皮膚炎が回復したからです。
私自身、あらゆるシャンプーを使っても、フケかゆみがなおりませんでした。実は、皮膚科も受診しています。
しかし、残念ながら、私がはじめに行った皮膚科では「脂漏性皮膚炎」と診断されなかったのです。
そこで、インターネットで調べる日が始まりました。調べていくほど、私のフケかゆみの症状は「脂漏性皮膚炎」とかかれている内容と一致していったのです……。
そして、それには「コラージュフルフル」がいいらしいということも、徐々にわかってきたのです。
そうはいっても、いざ買うとなると「合わなかったら嫌だな」という気持ちが先走り、購入できずにいました。
そんな中、同僚から「これ、俺の弟が使ってて、いいらしい」と教えてもらったのがコラージュフルフルです。「同僚のいうことなら間違いない」と思い立った私は、思いきって購入を決断したのです。
商品が届いたその日に、早速使って驚きました。何を使っても治まらなかったかゆみが、シャンプー直後に止まったからです。
「もう少し早くに買っていれば、ためし続けたシャンプーを捨てずにすんだのに……」と愕然としたことを今でも思い出します。
あらゆるシャンプーを使ってもフケかゆみが治まらない場合、菌類が原因の可能性が高いです。
その場合、私自身の経験もあるため、コラージュフルフルをオススメします。
7.全成分解析と価格の比較表
メディクイックと、コラージュフルフルの比較表は、以下になります。
商品名 | ||
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
特徴 | ・あらゆる市販のシャンプーでフケかゆみがおさまらなかった人 ・「マラセチア菌」を抗菌、ふけかゆみを止める ・あぶら臭い頭皮の臭いを防ぐ ・「細菌」を殺菌する | ・「べたつき」、「かゆみ」が強い人 ・「マラセチア菌」が原因のフケかゆみがある方 |
有効成分 | ・ミコナゾール ・ピロクトンオラミン | ・ミコナゾール ・グリチルリチン酸ジカリウム |
配合全成分 | <抗真菌作用> ミコナゾール硝酸塩 <抗酸化・殺菌作用> ピロクトンオラミン <洗浄成分(界面活性剤)> アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド <保湿作用> 濃グリセリン、プロピレングリコール <ph安定作用> コハク酸一ナトリウム、無水クエン酸 <精水> 水 | <抗真菌作用> ミコナゾール硝酸塩配合 <抗炎症作用> グリチルリチン酸ジカリウム <洗浄成分(界面活性剤)> ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸アシルDL-アラニンTEA液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸Na、ロート油 <保湿作用> 濃グリセリン、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、POEジオレイン酸メチルグルコシド <安定作用> ジステアリン酸グリコール、エデト酸塩 <ph安定作用> クエン酸、水酸化Na <防腐作用> フェノキシエタノール、無水エタノール <抗酸化作用> ビタミンE <冷涼感作用> メントール <香料> 香料 |
刺激成分 | <旧表示指定成分> ・プロピレングリコール(まれにかゆみ) | <旧表示指定成分> ・エデト酸塩(皮膚の赤み) ・香料(発ガン性の疑い、発赤) |
安全性 | ・皮膚に塗布した際や目に入った際の刺激性を確認するために、パッチテストや目刺激性試験を実施しています。 ・大学病院を始めとした医療機関にて使用試験をしており、その結果は、皮膚科系の各種学会誌にて論文として掲載されています。 | |
アミノ酸系シャンプー | ○ | ○ |
ノンシリコン | ○ | ○ |
無添加 | 無色素・無香料 | 無着色 |
脂性肌 | ○ | ○ |
乾燥肌・敏感肌 | ○ | × |
価格(8%税込み) | ○ 1,728円/200ml +送料350 (3,500円以上は送料無料) | × 1,787円/200ml サイトや在庫によって、価格にバラツキあり |
種類 | 医薬部外品 | 医薬部外品 |
販売会社 | 持田ヘルスケア(持田製薬グループ) | ロート製薬 |
全成分の解析と価格、はだのタイプも参考になると思います。あなたにあったシャンプーで、フケかゆみを止めましょう!
まとめ
「冷涼感」でかゆみを軽減したい場合は、メディクイックです。
しかし、フケかゆみを一秒でも早く止めるには、コラージュフルフルをオススメします。なぜなら、あらゆるのシャンプーで模索し続けた私の、「フケかゆみ」を止めたからです!
「細菌」や「真菌」の、どれかひとつでも異常繁殖してしまうと、フケかゆみはおさまりません。
体調が悪いと、風邪をひくのと同じように、頭皮の環境が悪くなると常在菌が異常繁殖してしまうのです。
そのため、フケかゆみがでるということは、頭皮に異常があるサインなのです。フケかゆみの対策を怠ると、頭皮の異常が続きます。
その結果、薄毛を招いてしまうのです。
それには、シャンプーを変える対策をして、はげる心配から解放されましょう。
ハゲを回避し、フサフサの髪の毛で、子供の卒業式に出席したいものですね。