市販の薬用シャンプー13種類を、それぞれの商品に配合されている有効成分の作用ごとにまとめた表は、以下になります。
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有効成分の効果 | 商品名 | |||||||||||||
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オクト | ミノン | メディクイック | スカルプD (ダンドラフオイリー) | サクセス (エクストラクール) | クリア (ディープクリーン) | メリット | h&s (スカルプEX) | ウルオス | デオウ (スカルプケア) | マーロ デオスカルプ | キュレル | ノブ (nov-m) | ||
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配合数 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 3 | |
におい | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | におい |
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にきび | ○ | ○ | にきび |
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ふけ | ○ | ○ | ○ | ふけ |
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かゆみ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | かゆみ |
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市販の薬用シャンプーには、フケかゆみの有効成分として配合されているものの、その作用はさまざまで、におい・にきび・かゆみ・ふけといった症状を緩和します。
作用 | 有効成分 |
---|---|
におい | |
にきび | |
ふけ | |
かゆみ |
そのため、自分の頭皮の状態と商品の効果があっていなければ、症状は改善されません。
また、有効成分があっていてもかゆみを軽減するメントール(別名:I-メントール)や、皮脂(ひし:頭皮のアブラ)をごっそり取り除く洗浄成分のラウレス(ラウリル)硫酸(りゅうさん)ナトリウムが入っていると有効成分の効果が半減することがあります。
そこでこのページでは、その理由について詳しく解説していきます。
正しい知識を学び、理解を深めていきましょう。
刺激成分と化するメントール
はじめに、メントール配合の市販の薬用シャンプーについて解説します。
メントールは、メンソレータムを肌に塗ったときをイメージすると分かりやすいですが、スースーといった感覚とともに、冷たくなったように感じますよね。
これはメントールの冷涼感の作用です。
この冷涼感は、かゆみを軽減します。
ただし、以下引用のようにスースー感でかゆみをごまかしているのです。
メントールで感覚神経をだますことによって、環境温が高くても冷たいと感じさせることができる
温度受容のしくみより引用
そのため、かゆみが起きているもとを取り除くわけではありません。
スースー感が無くなってしまえば、再びかゆみが襲ってきます。
かゆい箇所は無意識にかいてしまうため、そこからバイ菌が侵入し、炎症をさらに広げてしまいます。
また、はだの弱い人は”痛がゆさ”を感じることがあり、症状を悪化させる刺激成分となる場合があります。
肌をカサカサにするラウレス硫酸ナトリウム
次に、ラウレス硫酸(りゅうさん)ナトリウムについて解説します。
ラウレス硫酸ナトリウムのもとは、ラウリル硫酸ナトリウムです。
ラウリル硫酸ナトリウムの粒を大きくして、毛穴に入りにくく調整されているのがラウレス硫酸ナトリウムです。
大きさに違いがあるだけで、作用は同じです。
この成分についての歴史をたどってみると、1935(昭和10)年にオシャレ着用の洗濯洗剤として日本で販売されています。
汚れを落とすことと泡立ちに優れており、当時は画期的な成分として注目を集め、台所洗剤・シャンプー剤・歯みがき粉といった、身近な生活用品にも幅広く使用されるようになっていきました。
しかし、その後に手荒れや乾燥といった肌トラブルが続出していったのです。
原因はこの成分が、脱脂力(だっしりょく:アブラを取り除く力)に優れていることにあります。
ギトギトなアブラ汚れを落とす場合には、最適な成分として活躍します。
しかし以下引用のように、人の頭皮を直接洗うシャンプーに使用すると、皮膚炎を惹起(じゃっき:問題を引きおこす)してしまうのです。
皮膚の乾燥やひび割れ等の接触性皮膚炎を惹起する。
医薬品情報21より引用
そのような事実の確認が取れてながらも、いまだ使用される理由は、原価が安いため低価格で商品の販売ができるからです。
まとめ
メントール無配合であることと、ラウレス硫酸ナトリウム無使用を含めた商品ごとの表は、以下になります。
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今回調べた中で、マラセチア菌が原因で起きるフケかゆみだった私が好評価な商品として選ぶとしたら、”ミコナゾール”配合の、メディクイックとスカルプDダンドラフオイリー、としたいところです。
理由はマラセチア菌を抗菌(こうきん:死滅させずに増えすぎを防いで)くれるミコナゾールが配合されているからです。
しかしメントールが入っていることもあってなのか、実際に2つを使ってみて私には合わなかったことが理由で、好評価ではありません。
そしてメントール、ラウレス硫酸ナトリウムともに無配合であることを考えると、安心して使えるシャンプーとして評価が高いのはミノンになります。
追記:
私自身あらゆるシャンプーを使ってきましたが、全く自分に合わずフケかゆみに長い間苦しめられました。
ですがコラージュフルフルに出会って、一瞬で悩みを解決できたのです。
私の場合、今ではコラージュフルフル以外を使うと悪化します。
どの成分が合い、どれが合わないのかというのは、人によって差が大きいものです。
しかしあなたの改善したい症状を見極め、それを改善する有効成分とその他の配合成分の知識を高めると、必ず合うシャンプーが見つかります。
頭皮と髪の健康は、あなたの頭皮の状態と相性の良いシャンプーを使い続けることで維持できるのです。