頭皮にカビが生えるなんて聞いたら、気持ち悪いですよね。
しかもカビが原因でフケかゆみが起きるなんて、最悪です……。
地球上には3万種類存在しているといわれているカビですが、実は、頭皮にも200種類ほどが生活しています。
その中の1つであるマラセチア菌は、頭皮を守ってくれるためにいるのですが、増えすぎるとフケかゆみが増加してしまいます。
それが続くと、抜け毛や薄毛を招くことも……。
そうならないためにも、「自分でできるマラセチア菌を増やしすぎない頭皮環境の作り方」について、私の体験からお伝えしていきます。
まずは、マラセチア菌がどのようにして頭皮を守ってくれているのか、その役割について詳しく解説していきますので、この機会に正しい知識を一緒に学んでいきましょう!
Contents
1.マラセチア菌は頭皮を守る!
マラセチア菌は、頭皮を守るために日々活動しています。
頭皮の中から分泌された皮脂(ひし)を利用して、皮脂膜を作る成分:遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)を産み出してくれているからです。
頭皮には皮脂腺(ひしせん)から出た油分と、汗腺(かんせん)から出た水分があります。
水分と油分は混ざりあわないですが、それらに遊離脂肪酸が加わることにより混ざり合います。
そうして出来上がったものが皮脂膜(ひしまく)です。
皮脂膜は酸性のため、頭皮内に侵入しようとするアルカリ性のバイ菌を中和させて、頭皮と同じ弱酸性に保つことができるため、頭皮は炎症したり傷がつきにかったりするのです。

2.増えすぎるとフケかゆみが止まらない…
ただし、マラセチア菌が増えすぎるのは困り者。
遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)が増加すると、頭皮を傷つけてしまうからです。
ものをなじませる働きのある遊離脂肪酸ですが、それが増加すると、細胞を溶かす作用に変わってしまうのです。
頭皮の断面を細かく見ていと、いくつもの細胞が重なりあった”層”になっています。
遊離脂肪酸は層の表面を溶かしてしまうので、細胞に傷がつきます。
すると傷ついた細胞を補うために、中に待機している2番目の細胞が新しく表面に出てきます。
この作業をターンオーバと言います。
通常のターンオーバは2番目に待機している細胞が完成したら表面の細胞が自然とはがれ落ちる仕組みになっています。
しかし、頭皮には傷があるため早く治さなくてはいけません。
となると、無理にターンオーバを早めることになり、新しい細胞が未完成のまま表面に出てきます。

このままでは、頭皮を守る力も弱いためバイ菌にさらされてしまいますよね。
そうならないように、3番目、4番目と待機している新しい細胞たちが次々と表面に出てくるため、それらが白い塊となって積み重なります。

一塊のフケが1度にまとめてはがれ落ちると、未完成な細胞がバイ菌にさらされる面積が広がってしまうため、炎症が起きたりかゆみになったりするのです。
この状態が続いたりひどくなったりすると、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)といわれる”頭皮の病気”と診断される要因になります。
遊離脂肪酸も、それを産み出すマラセチア菌も適切な量でなければ頭皮を傷つけフケかゆみが止まらなくなり、最悪の場合、頭皮の病気をまねいてしまうのですね。
3.最適な頭皮環境作りの秘訣はシャンプーにあり!
マラセチア菌は皮脂が増えると増殖することが分かっていますが、皮脂が増える原因はたくさんあり、皮脂のコントロールはほぼ不可能です。
そのため、マラセチア菌の数を増やさない対策が必要になってきます。
実は、私自身がシャンプーを変えただけで、フケかゆみが止まりました。
3-1.マラセチア菌対策をするシャンプーに変える
私の使っているコラージュフルフルシャンプーを紹介します。
この商品は、マラセチア菌を抗菌(こうきん)します。
参考:日本石鹸洗剤工業会
マラセチア菌を抗菌する成分には、ミコナゾールが配合されています。
ミコナゾールは菌の成長を促す成分:エルゴステロールを作れなくする働きがあります。
エルゴステロールは、人でいうと筋肉を強化する”プロテイン”と考えてもらうと分かりやすいかと思います。
プロテインを摂取して運動をすれば、一般の人よりも筋肉量が増え、活発に動きますよね。
それと同じように、エルゴステロールがあるマラセチア菌は活発に動き回ります。
活発になりすぎるとマラセチア菌の数も増え、遊離脂肪酸が頭皮を溶かし、フケかゆみが止まらなくなってしまうのです。
エルゴステロールを取り除かれると、正常の活動量にもどります。
コラージュフルフルに配合されているミコナゾールは、マラセチア菌を抗菌するため、遊離脂肪酸も最適な量を保てます。
また、皮脂の酸化を防ぐオクトピロックスがもう1つのフケかゆみの有効成分として配合されているため、おじさん臭も気になりません!
どのシャンプーを使ってもフケかゆみを止めることが出来なかった私ですが、コラージュフルフルに出会ってからは、フケかゆみと、おじさん臭に悩まされることがなくなりました。
3-2.無香料で弱酸性の薬用シャンプーであること
コラージュフルフルは、低刺激の薬用シャンプーです。

実際に私が使っていることから言えますが、低刺激といっても洗い足りないというわけではありません。
泡立ちを良くする成分である界面活性剤に、ラウリル硫酸(りゅうさん)ナトリウムを使用していないためです。
ラウリル硫酸ナトリウムは強い脱脂力(だっしりょく)があり、換気扇の汚れ具合でたとえてみると、半年分もの油汚れを1度に落としきるほどの洗浄力があります。
オクトの記事はここをタップしてご覧ください。
それほどに強い脱脂力があると、本来必要な皮脂まで根こそぎとりきるため、肌が乾燥します。
頭皮が乾燥するとそれが、原因で起きるフケかゆみを招きやすくなりますし、なくなってしまった油分を補うために皮脂が増えることもあります。
乾燥するのにベトつき、皮脂を分解するマラセチア菌も増えるという悪循環を作ってしまうのです。
またラウレス硫酸ナトリウムは頭皮をアルカリ性に傾かせます。
アルカリ性に傾いた頭皮は、乾燥以外にも肌の炎症を起きやすくさせます。
その点コラージュフルフルの洗浄成分は、頭皮と同じ弱酸性ですので頭皮に負担をかけません。
刺激が少ない分、皮脂を必要以上に取りすぎる心配もなく、汚れをしっかり落としてくれる薬用シャンプーなのです。
また、刺激となりやすい香料が入っていないところも、安心して使えるポイントですね。
3-3.洗い方とすすぎ方も変える
シャンプーを変えても、洗いかたやすすぎ方があまいと効果が半減してしまいます。
シャンプー液は、お湯と混ざりあって泡立てたときに、はじめて汚れを落とす力を発揮するものです。
濡れていない箇所に直接シャンプー液がついても、汚れは落ちずに付着したまま残ります。
シャンプー液の効果を発揮させるためにも、濡れのこしがないようにシャンプー前のすすぎはしっかり行いましょう。
詳しいすすぎ方の方法は、以下の記事をご覧ください。
また洗いかたの手順は、はえぎわ(おでこ・耳回り・えりあし)から頭頂部(つむじ辺り)に向かって洗うと頭皮の血流が良くなり、ハゲ防止になります。
洗いかたについては、以下の記事を参考にしてくださいね!
4.「正常な活動を保つことが大切」と考えよう!
シャンプーを変えるのは正直面倒。安く済ませたい!と思うのが本音ですよね。
正直、私もそうでした。
オクトのシャンプーと比べたら、値段が5倍です……。
ですが、安いシャンプーを使い続けて月1回皮膚科にかかる方が、コラージュフルフルを使うよりも2.5倍も高いです!
どちらがストレスが減るのか考えてみると、病院の開院時間や曜日にあわせて仕事の休みを取らなくてすみ、フケかゆみに悩まされ続けないシャンプーを使う方が断然お得ですよね!
2~3つ以上のシャンプーに変えても、かゆみが増したりフケが出る場合、マラセチア菌の増えすぎで起きるフケかゆみの可能性が非常に高いです。
その場合私の経験もありますが、市販のかゆみ止めを試したり以前に皮膚科でもらった抗生物質の塗り薬を塗っても、かえって悪化します。
マラセチア菌の活動を正常に戻し、フケかゆみをなくすことを最優先に考えていきましょう。
まとめ
頭皮のカビであるマラセチア菌とうまく付き合っていくためには、シャンプー変えて、洗い方とすすぎにも気を配りましょう。
マラセチア菌が正常活動に戻れば、フケかゆみは必ずおさまっていきます。
日常生活を快適に過ごすには、あなたの頭皮にあったシャンプーを使うことが大切です。