ストレスを感じると、私たちの体内では不調をきたさないためにホルモンが活発になります。
それが原因で皮脂分泌量が増え、フケがでる場合があるのです。
そうなった時にシャンプーを変えると、頭皮の状態が良くなるケースがあります。
ただ、シャンプーを変えること以外にも、ストレスを軽減させることも大切ですよね。
そこでこのページでは、ストレスとフケの関係について解説していきます。
また「どのようなシャンプーを使うとよいか」ということと、私がストレスを軽減させるために実行したことや癒しのオススメ動画もご紹介しています。
1.ストレスとフケの関係
人はストレスを感じると、体を司るホルモンに影響を及ぼします。
ストレスに対抗するために、コルチゾール(別名:抗ストレスホルモン)が「副腎(ふくじん)」と言われる臓器の「皮質(ひしつ)」という部分から分泌されます。
コルチゾールは副腎皮質ホルモンと呼ばれていて、体内で起きた炎症を抑制するはたらきがあります。
実は、コルチゾールを分泌する副腎皮質は、男性ホルモンを合成する場所でもあります。
そのため、副腎皮質が活発になると男性ホルモンの分泌量も増加することがあるのです。
男性ホルモンの分泌が活発になると、皮脂腺(ひしせん:頭皮のあぶらが分泌される場所)が刺激され、必要以上に皮脂が出てしまうのです。
参考:コルチゾールと皮脂代謝
皮脂は、トリグリセリド、遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)、スクワレン、ワックスエステル、コレステロール、コレステロールエステルから成りたっています。
それらの成分うち、遊離脂肪酸(FFA)が増えすぎると以下引用のように害を及ぼします。
FFAは水と脂肪をなじませる両親媒性という性質をもち、多量に存在すると界面活性作用によって細胞膜を溶かし、細胞を破壊します。
でも実は、遊離脂肪酸は微生物によって分解されて皮脂膜(ひしまく:頭皮を包むまく)になるため、適度な量が必要です。
その微生物の正体である、カビの一種のマラセチア菌がフケを引き起こすことが、研究でわかっています。
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マラセチア菌 画像引用:J-stage論文:Malasseziaの菌学
フケがでているときの頭皮の状態は、ターンオーバ(新しい細胞を作り出す時間)が通常より早まっています。
ターンオーバが早まっても、頭皮の表面にはまだ古い細胞が残っていて、自然に剥がれ落ちるのをまっています。
古い細胞だけ剥がれ落ちるときは目に見えるフケとなりませんが、炎症の起きている頭皮では、古い細胞がはがれ落ちる前に新しい細胞がどんどん生産されていくため、古い細胞とくっついてごっそりはがれ落ちる時がきます。
これが目に見える大きなフケとなってしまうのです。

参考:乾癬ネット
ストレスから男性ホルモンが活発になり皮脂量が増えている現況は、遊離脂肪酸の量をコントロールすることも不可能です。
皮脂が増えた状態では、それを分解する微生物(カビの一種のマラセチア菌)も増える傾向にあります。
そのため、マラセチア菌の増えすぎは、フケやかゆみの原因となってしまうのです。

2.「薬用」のシャンプーを選ぶこと

フケやかゆみがある場合、普通のシャンプー(化粧品シャンプー)ではなく、医薬部外品である「薬用シャンプー」を使いましょう。
薬用シャンプーはパッケージの裏面に医薬部外品または薬用シャンプーと記載されているので確認してみましょう。
化粧品シャンプーと薬用シャンプーの違いは、以下の表をご覧ください。
種類 | 目的 | フケかゆみの有効成分の配合 |
---|---|---|
化粧品シャンプー | 髪と頭皮の汚れを落とす + 髪を美しく見せる | × |
薬用シャンプー (医薬部外品) | 髪と頭皮の汚れを落とす + フケかゆみを防ぐ | ○ |
また、薬用シャンプーも含めて2~3種類の商品を試し続けても症状が治まっていない場合、カビの一種のマラセチア菌の増えすぎで起きている可能性が高いです。
マラセチア菌は常在菌(じょうざいきん)といわれていて、頭皮には欠かせない存在です。
しかし、増えすぎると病原微生物に変わってしまいます。
その状態になった場合には抗菌(こうきん)をして、死滅させずに適度な数に戻すことが必要です。
それができる薬用シャンプーに、コラージュフルフルがあります。
コラージュフルフルは、マラセチア菌を抗菌する「ミコナゾール」が配合されています。
また、においも防ぐオクトピロックスも配合されていて、フケかゆみを止めると同時ににおい予防もしてくれます。
3.ストレス軽減のために実行したこと
ストレスを生む原因の多くは人間関係です。今いる環境を変えられたらストレスが軽減できる可能性は高いですが、なかなか難しいかもしれません。
でも、できればストレスはないほうがいいですよね。
そのために、自分でやれることを見つけていきましょう。
私自身もストレスがマックスで辛いときがありました。その時に行ったことを紹介していきます。
また、最近はまっている癒しのYouTubeもお伝えしますね。
3-1.本を読む
ストレスが生まれる多くの原因は、人間関係が多いです。
たとえば職場でいうならば、批判する上司や出来の悪い後輩を抱える、異常にライバル意識の高い同僚がいる、といったことがあげられるのではないでしょうか。
そういった人たちの特徴として「考え方が幼稚な人」が多いように思いました。
それに気づかせてくれたのが、自分に気づく心理学です。