

結論からいうと、今すぐシャンプーを変えましょう。なぜなら、ツバキにはフケかゆみを止める有効成分が入っていないからです。
また、配合されている着色料「黄色4(タートラジン)」は、喘息(ぜんそく)を引き起こすことがわかっています。
テレビのCMを見ると、髪がまとまり、つややかになる印象がありますよね。そのつややかさが、「頭皮にも良さそうだ」と思ってしまうほどです。
しかし、それは髪に良いものであって、フケかゆみのある頭皮には逆効果なのです。
実は、私自身が合わないシャンプーを試し続けて、フケかゆみを悪化させていました。
ひどいときは、赤くただれ、ジクジクとした発疹まで出ていたほどです……。

今は、コラージュフルフルを使っています。このシャンプーに変えてから、洗った直後のかゆみと、フケ、抜け毛もとまり、ハゲる心配とも無縁になりました。
そのため、あらゆる市販シャンプーでフケかゆみがおさまらない場合、マラセチア菌が原因の可能性が考えられます。
そこでこのページでは、「ツバキはなぜフケかゆみが改善しないのか」について解説していきます。
また、コラージュフルフルの有効成分についても、詳しくお伝えします。
あなたのフケかゆみの原因を突き止め、健康な頭皮にもどしていきましょう。
Contents
1.フケかゆみが止まらないのは「薬用シャンプー」ではないから

ツバキは、日本人の黒髪をまとめ、つややかにしてくれるイメージがあります。
しかし、髪によくても、フケかゆみを止める有効成分が配合されていないのです。
そのため、シャンプーの種類でいうと「化粧品」の部類になります。
種類 | 目的 | フケかゆみの有効成分の配合 |
---|---|---|
化粧品シャンプー | 髪と頭皮の汚れを落とす + 髪を美しく見せる | × |
薬用シャンプー (医薬部外品) | 髪と頭皮の汚れを落とす + フケかゆみを防ぐ | ○ |
上の表のように、フケかゆみの有効成分が配合されていないシャンプーは、化粧品扱いになります。
ツバキは、この「化粧品シャンプー」なのです。髪を美しく見せる目的はあっても、フケかゆみの予防はしません。
いっぽう、コラージュフルフルは「医薬部外品」といわれる薬用シャンプーになります。フケかゆみのもととなる、カビの一種である「マラセチア菌」の対策をしてくれます。
シャンプーは、「目的」によって選び方が変わります。
つまり、あなたの悩みであるフケかゆみを止めるには、「薬用シャンプー」を使うことが必要なのです。
ツバキは、フケかゆみを止める有効成分配合されていないことを、覚えておきましょう。
2.椿油をイメージした「黄色4号」が喘息を引き起こす

ツバキのシャンプー・リンスには、「黄色4(おうしょくよん)」が配合されています。これは着色料の一種です。
きっと、椿油の「黄金の黄色」をイメージしているのではないかと思います。
着色料は、刺激のある成分として旧表示指定成分となっています。
参考:賢い消費者に
その中でも「黄色4(タートラジン)」は、以下引用のように「喘息を引き起こす例」が確認されています。
筋弛緩剤に含有されているタートラジンによる喘息
ちなみに私の奥さんは、休職中の美容師です。
その美容師の間でも、「ツバキのリンスは、頭皮から入って40分で女性の子宮に到達し、たまる」といったことが言われていたそうです。
ただ、この話には根拠がありません。
しかし、喘息を引き起こす例があるくらいです。そのため、体に害があるということには間違いないでしょう。
3.「ラウレス硫酸Na」が入っていると、頭皮が荒れやすい

ツバキには、「ラウレス硫酸Na(らうれすりゅうさんなとりうむ)」が配合されています。
これは、洗浄成分です。
ただ、以下引用のように強い脱脂力(だっしりょく:油をとりきる力)があります。
皮膚の乾燥やひび割れ等の接触性皮膚炎を惹起する。
医薬品情報21より引用
そのため、フケかゆみのある敏感な頭皮は荒れやすくなるのです。
たとえば、絵の具で考えてみましょう。
白、黄色、オレンジをそれぞれ1gずつ、合計3gを混ぜ合わせると、「マンゴーアイス」のような色が想像できると思います。
そこに、3gの「墨汁」を入れるとどうなるでしょうか?
あざやかな色は一瞬で消され、真っ黒になりますよね。
これと同じように、マンゴーアイスにあたる、「たくさんの保湿成分」は、墨汁にあたる「ラウレス硫酸Na」が入ることで、保湿効果が激減してしまうのです。
ラウレス硫酸Naの強い洗浄作用は、髪と頭皮を乾燥させてしまうため、フケかゆみのある敏感な頭皮には、向いていなのです。
4.香りが人気なツバキの口コミ評価

次に、実際使った人の口コミを見ていきましょう。
以下は、アマゾンから引用しました。
4-1.良い口コミの一例

はじめに、良い口コミの一例をご紹介します。
安価で非常に良い物です。しっかりまとまり、香りもとても良好です。
アマゾン公式サイトより引用
長かった髪を切ったら、毎朝爆発して大変なんですけど、コレを使うようになってからは爆発した頭を修正しやすくなった感じがします。
アマゾン公式サイトより引用
ツバキの、香りのよさは定番ですね!
また保湿成分が、くせ毛のゴワつきをおさえてくれる評価もありました。
4-2.悪い口コミの一例

次は、悪い口コミの一例です。
直近使っていたパンテーン・エッセンシャルよりもパサつきがひどく、
ドライヤーをかけ終わった時点で広がってしまい、また毛先も跳ねてしまいます。リピートはしません。
アマゾン公式サイトより引用
元々パサつきがひどい髪ですが、1回の使用でしっとりまとまる効果は実感できませんでした。
香りは良いです。
アマゾン公式サイトより引用
ツバキは、2018年3月にリニューアルしています。
その後に「しっとり感が減ってしまった」と思う人も増えたようです。
そのため、しっとり感ほしい人は、赤いパッケージの「エクストラモイスト」がオススメです。
私自身、「コラージュフルフル」に落ち着いてから、シャンプーを変えることはめったにありません。
そのため、ツバキは使用したことがありません。そして、あまりいいはなしを聞かなかったことも事実です。
このことから、フケかゆみを止めたい人には向いていないシャンプーだといえますね。
5.常在菌のバランスをとればフケかゆみは止まる

フケかゆみを止めるには、常在菌のバランスをとることが必要です。
常在菌の中でも、マラセチア菌が増えるとフケかゆみはおさまらないのです。
以下引用のように、マラセチア菌は、フケと関わりがあります。
フケ症に関連する菌種
マラセチア菌は、皮脂(ひし:頭皮のあぶら)を分解して皮脂膜をつくります。

そのため、皮脂が多くなると、マラセチア菌も異常繁殖することがあります。
その結果、「遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)」が増えすぎてしまうのです。
以下引用のように、遊離脂肪酸(FFA)は、細胞(頭皮)を溶かします。
FFAは水と脂肪をなじませる両親媒性という性質をもち、多量に存在すると界面活性作用によって細胞膜を溶かし、細胞を破壊します。
厚生労働省e-ヘルスネットより引用

その結果、ターンオーバ(頭皮が作られる早さ)が早まります。
そうすると、新しいヒフと古いヒフが一度に落ちてしまいます。
それが、フケかゆみとなるのです。

参考:
それを防ぐには、マラセチア菌を抗菌(こうきん:害になる菌の増えすぎを防ぐ)する「ミコナゾール」が必要です。
私の愛用品であるコラージュフルフルには、「ミコナゾール」が配合されています。
そのため、常在菌のバランスがとれ、フケかゆみがおさまっていくのです。
6.常在菌のバランスを保つ「コラージュフルフル」

この項では、私のフケかゆみと、ハゲそうな悩みを一瞬で消してくれた、「コラージュフルフル」についてお伝えします。
この商品には、フケかゆみを改善する有効成分が2つ配合されています。
- ミコナゾール
- ピロクトンオラミン
それぞれの作用について、順に解説していきます。
6-1.マラセチア菌を抗菌する「ミコナゾール」

コラージュフルフルには、ミコナゾールが配合されています。マラセチア菌を抗菌するからです。
マラセチア菌は、カビである真菌の仲間です。
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出典: Qlife
実際に、抗真菌の治療薬(医薬品)として処方されています。
ミコナゾールは、抗真菌薬として「口腔カンジタ」の患者にも投与されています。
口腔カンジダ症の治療には、高齢者ではおもにミコナゾールゲルの投与が行われている.
ただ、コラージュフルフルに含まれるミコナゾールは配合率は低いため「医薬部外品」となります。
なお、「医薬部外品」と医薬品のちがいは、以下のコンテンツが参考になります。
具体的には、マラセチア菌の「細胞膜」を作れなくします。細胞膜は人間でいうと、「筋肉」にあたる部分です。

細胞膜を作れなくなっても、核(かく)は止まりません。核は人間でいうと、「心臓」に当たります。そのため、死滅させずに活動を弱めることができるのです。
ミコナゾールは、マラセチア菌の活動を弱めて正常な数にもどしていきます。
その結果、フケかゆみがおさまっていくのです。
また、ミコナゾール配合の市販シャンプーには「メディクイック」と「スカルプDダンドラフオイリー」があります。
ただ、この2つの商品には、かゆみを軽減する「メントール」が配合されています。
メントールは、フケかゆみのある敏感な頭皮には、刺激となることもあるのです。
その時の体験談は、以下に記載しています。
- メディクイック
- スカルプD
6-2.「ピロクトンオラミン」で頭皮の臭いも防ぐ

コラージュフルフルには、もうひとつの有効成分が配合されています。ピロクトンオラミンです。
この成分は、抗酸化作用があります。
ピロクトンオラミンの作用 | 詳細 |
---|---|
抗酸化(こうさんか)作用 | 酸素とまじり、別の物質に変化することを防ぐこと。 皮脂は酸化すると、においを発します。それを防ぐのが、抗酸化作用です。 |
殺菌(さっきん)作用 | 細菌を殺菌します。 頭皮には、アクネ菌などの細菌がいます。それが増えすぎるとフケかゆみのもととなります。 |
防腐(ぼうふ)作用 | 細菌類が繁殖すると、物がくさります。それを防ぐ効果があります。 |
頭皮は空気にふれています。そのため、頭皮からでた皮脂も、酸化しているのです。
酸化した皮脂は、「ノネナール」という物質に変わります。それが臭いのもととなるのです。

ピロクトンオラミンの「抗酸化作用」は、頭皮の臭いや加齢臭も防ぎます。
なお、ピロクトンオラミンの詳しい働きについては、以下のコンテンツにも記載しています。
7.成分解析・価格比較表
「コラージュフルフル」と「ツバキ」の成分解析・価格比較表は、以下になります。
商品名 | ||
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
特徴 | ・あらゆる市販のシャンプーでフケかゆみがおさまらなかった人 ・「マラセチア菌」を抗菌、ふけかゆみを止める ・あぶら臭い頭皮の臭いを防ぐ ・「細菌」を殺菌する | ・フケかゆみのない人 ・髪の手触りや香りを楽しみたい人 |
有効成分 | ・ミコナゾール ・ピロクトンオラミン | × |
配合全成分 | <抗真菌作用> ミコナゾール硝酸塩 <抗酸化・殺菌作用> ピロクトンオラミン <洗浄成分(界面活性剤)> アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド <保湿作用> 濃グリセリン、プロピレングリコール <ph安定作用> コハク酸一ナトリウム、無水クエン酸 <精水> 水 | <水> 水 <洗浄成分(界面活性剤)> ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタイン、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、ラウリル硫酸Na、ラウリン酸PEG-2 <保湿作用> ソルビトール <光沢剤> ジステアリン酸グリコール <コンディショニング剤> (プロピルトリモニウムクロリドアクリルアミド/ジメチルアクリルアミド) <被膜形成剤> コポリマー <保湿効果> マルチトール、ツバキ種子油、BG、グリセリン、レモンエキス、ローヤルゼリーエキス、ダイズ種子エキス <抗酸化作用> トコフェロール、ローズ水 <増粘作用> 硫酸Na <中和剤> ラウリン酸 <シリコン(被膜形成)> ジメチコノール <防腐剤> サリチル酸、安息香酸Na、フェノキシエタノール、DPG <金属イオン封鎖剤> EDTA-2Na <ph安定作用> クエン酸 <香料> 香料 <着色料> 黄5、黄4 |
刺激成分 | <旧表示指定成分> ・プロピレングリコール(まれにかゆみ) | <旧表示指定成分> ・ラウレス硫酸Na(頭皮と髪を乾燥させる) ・ラウリル硫酸Na(頭皮と髪を乾燥させる) ・サリチル酸(ひりつき) ・EDTA-2Na(皮膚と粘膜に刺激) ・安息香酸Na(皮膚と粘膜に刺激) ・香料(発がん性の疑い、発疹) ・黄5(皮膚への刺激、」発赤) ・黄4(喘息を引き起こす) |
安全性 | ・皮膚に塗布した際や目に入った際の刺激性を確認するために、パッチテストや目刺激性試験を実施しています。 ・大学病院を始めとした医療機関にて使用試験をしており、その結果は、皮膚科系の各種学会誌にて論文として掲載されています。 | |
アミノ酸系シャンプー | ○ | × |
ノンシリコン | ○ | × |
無添加 | 無色素・無香料 | ー |
フケかゆみのない頭皮 | × | ○ |
脂性肌 | ○ | × |
乾燥肌・敏感肌 | ○ | × |
価格比較8%込み | × 1,728円/200ml +送料350円 (3,500円以上は送料無料) | ○ 731円/450ml+送料 |
種類 | 医薬部外品 フケかゆみの有効成分配合 | 化粧品 髪を美しく見せるもの |
販売会社 | 持田ヘルスケア(持田製薬グループ) | 資生堂 |
コラージュフルフルは、頭皮トラブルのない人には必要ありません。
ただ、あなたの悩みがフケかゆみならば、薬用シャンプーの「コラージュフルフル」をオススメします。
まとめ
ツバキは、「香りがいい」と評判の商品です。
ただ、フケかゆみのある人は「薬用シャンプー」を使いましょう。
フケかゆみが止まれば、以前のように香りを楽しんだり手触りをよくしたりする「化粧品シャンプー」にもどすことも可能です。
あなたに合ったシャンプーで、フケかゆみを止め、ハゲる心配を解消していきましょう。
でも最近、フケかゆみが止まりません。それに、まとまる髪のはずが、抜け毛も増えてきたような気がします……。
シャンプーを変えた方がいいのでしょうか?