

結論からいうと、シャンプーは、「今日」から変えましょう。
なぜなら、あなたに合っていれば、シャンプー直後もかゆかったり、フケがでたりすることはないからです!
パンテーンには、「パンテノール」という髪のダメージを補う成分が配合されています。
しかし、この成分はフケかゆみを止める成分ではないのです。また、乾燥をまねく「2つの洗浄成分」も配合されています。
この2つの理由があるため、頭皮トラブルを抱えている人は、パンテーンでは症状の改善ができないのです。
実は、私自身あらゆる市販シャンプーを使ってきて、頭皮を悪化させていました。
ひどいときは、赤くただれ、ジクジクとした発疹まで出ていたほどです……。

そのため、あらゆる市販のシャンプーでフケかゆみが止まらない場合、「マラセチア菌」が原因の可能性が高いです。
今は、マラセチア菌対策のできる「コラージュフルフル」を使っています。このシャンプーに変えてから、フケかゆみで悩んだことはありません。
そこでこのページでは、パンテーンの特徴について解説していきます。また、コラージュフルフルの効果についてもお伝えしています。
あなたのフケかゆみの起きている元凶をつきとめ、最適な頭皮を育てましょう。
Contents
1.「髪のダメージケア」と「頭皮トラブルのケア」は同時にできない

パンテーンは、「髪のダメージケアをするシャンプー」のイメージが強いですよね。だったら、「その保湿力で、頭皮のトラブル(フケかゆみ)にもいいんじゃないの?」と思いませんか。
しかし、そうではないのです。
結論からいうと、「髪」に良いシャンプーと、「頭皮」に良いシャンプーは全く別物なのです!

なんで、別物なんですか?

詳しく説明すると、同じシャンプーでも「目的」が違います。
髪に良いシャンプーは、「化粧品」の部類です。
いっぽう、「薬用」と書かれたシャンプーの方は、フケかゆみを予防する目的で作られた「医薬部外品」の商品になるのです。
では、下の表を見てみましょう。
種類 | 目的 | フケかゆみの有効成分の配合 |
---|---|---|
化粧品シャンプー | 髪と頭皮の汚れを落とす + 髪を美しく見せる | × |
薬用シャンプー (医薬部外品) | 髪と頭皮の汚れを落とす + フケかゆみを防ぐ | ○ |
シャンプーの中でも、「化粧品」と「医薬部外品」に分かれていますね。
化粧品は、「見た目を良くするもの」です。
たとえば、癖毛(くせげ)のゴワつきをおさえて、まとめやすくしたり、髪のツヤを良くして、サラサラな手触りにしたりすることが目的です。
8種類あるパンテーンは、この「化粧品」シャンプーになります。パンテーンには、フケかゆみを防ぐ「有効成分」が配合されていません。
一方、医薬部外品のシャンプーは、「薬用シャンプー」といわれています。フケかゆみを予防したり、その症状を改善させたりする有効成分が、1%以下で入っています。
私の愛用品である「コラージュフルフル」は、「医薬部外品」の薬用シャンプーになります。
つまり、今、あなたが悩んでいるフケかゆみを止めるには、「薬用シャンプー」を選ぶことが必要なのです。
残念ながら、「髪のダメージケア」と、「頭皮のフケかゆみ」を同時に止めることはできないのです。
2.フケかゆみが増す2つの洗浄成分

8種類あるパンテーンには、以下の洗浄成分があります。
- ラウレス硫酸ナトリウム(ラウリル硫酸ナトリウム)
- ラウレス硫酸アンモニウム(ラウリル硫酸アンモニウム)

マヨネーズでいうと、「卵黄」が、界面活性剤に当たります。マヨネーズは、酢と油と卵黄で作られています。
酢と油は混じりませんが、卵黄を入れることで混ざります。

特に脱脂力を必要とする製品に適す
ケミナビより引用
上記引用のように、ラウレス硫酸類は、脱脂力(だっしりょく:油性汚れをとり除く力)が強いです。そのため、ギトギトしたアブラギッシュな脂性(あぶらしょう)の人に向いています。

脱脂力の強い「ラウレス硫酸類」は、lux(ラックス)にも配合されています。
パンテーンはそれに加えて、「ラウリル硫酸」も使っているのです。フケかゆみが増す2つの洗浄成分とは、「ラウレス硫酸」と、「ラウリル硫酸」のことなのです。
粒の大きい「ラウレス硫酸」で頭皮を洗い、粒の小さい「ラウリル硫酸」で毛穴の中にある必要な皮脂までとりきってしまうのです。
皮脂は、皮脂膜(ひしまく:頭皮を包む膜)を作ります。そのため、皮脂がなくなってしまったら、皮脂膜を形成できません。
これでは、頭皮にトラブルが起きない方が不思議かもしれないですよね……。
ラウレス硫酸が、どれくらいの強力な洗浄力があるのかというと、キッチンにある「換気扇の油汚れ」で、たとえてみると分かりやすいと思います。

換気扇を半年間、まったく掃除をしないでいるとします。その油汚れは、「食器洗剤」を含んだスポンジでは落ちないですよね。それを取りきるには、食器洗剤より洗浄力の強い「クレンザー」を使用しないと落ちません。
そのクレンザーと同じくらいの洗浄力があるのが、「ラウレス硫酸」です。
そのため、以下引用のように、肌の乾燥や炎症を引き起こしてしまうこともあるのです。
皮膚の乾燥やひび割れ等の接触性皮膚炎を惹起する。
医薬品情報21より引用
ラウレス硫酸が「クレンザー」なら、ラウリル硫酸は、まな板やフキンの殺菌に使う「キッチンハイター(漂白剤)」にたとえられるくらい、強力に汚れを落としきるのです……。
こわいですね……。
また、薬用シャンプーでも「ラウレス硫酸」を洗浄成分として使っているシャンプーがあります。それは、「オクト」です。
この商品は、フケかゆみを止める有効成分が入っています。
しかし、ラウレス硫酸で乾燥させるという欠点があります。そのため、フケかゆみが出て肌が弱っている場合は、さらに症状が悪化することもあるのです。
3.髪の手触りがよくなる評価の多い口コミ

次に、実際に使った人の口コミをみていきましょう。
口コミは、アマゾン公式サイトから引用しました。
「髪の手触りがよくなった」という声が多い中、「乾燥が気になる」といった声もありました。
3-1.良い口コミの一例

はじめに、良い口コミの一例を見ていきましょう。
昼間に髪の毛を染めて、その時に使ってみました。
毛先までしっとりとして、ヘアカラーした直後だと思えないほど
髪の毛が落ち着いていました。
アマゾン公式サイトより引用
今年の夏は子どもとプール通いをしたので、紫外線や塩素で毛先がえらいことになっていたのですが、こちらを使ってみたところ、手触りがしっとりとしたものに変わり、全体的なまとまりも良くなりました。
ヘアパックをした後のようなすべすべ感です。
アマゾン公式サイトより引用
実は、私自身が「パンテーン」という商品名がついたのかという、「名前の由来」がとても気になったんですね。
そこで、成分をみていくと「パンテノール」という成分に目が止まりました。
「んっ!? この成分からパンテーンという商品名になったのかな?」と思い、パンテーンの公式サイトを見ていったところ、以下引用のように記載がありました。
パンテーンのブランド名の由来は、プロビタミンの別名「パンテノール」と呼ばれる成分から来ています。
パンテーンの歴史は、なんと、半世紀以上前の1960年代にまでさかのぼるようですね。
半世紀以上前からあるパンテノールには、細胞を活性化させる修復作用があります。
また、点眼薬にも配合されている「パンテノール」には、目の乾きや目の疲れにも効果的に作用することがわかりました。
このことから、ロート製薬が研究を行っています。
参考:ロート製薬:パンテノールが目の乾き、目の疲れに対して効果的に働くメカニズムの一端を解明
3-2.悪い口コミの一例

次は、悪い口コミを見ていきましょう。
洗浄成分として多く含まれている、ラウレス硫酸アンモニウムやラウリル硫酸アンモニウムは一時期肌に与える刺激が強いことで話題になったラウレス硫酸ナトリウムなどよりは刺激控えめですが、頭皮が敏感な方、頭皮トラブルを抱えておられる方、頭皮が乾燥しがちな方にはあまり向かないと思います。
アマゾン公式サイトより引用
香りの主張が強いです。
使用中だけでなく、使用後も継続されるので甘い匂いが苦手な方にはストレスかもしれません。
アマゾン公式サイトより引用
「香りが強かった」、「乾燥するから頭皮が乾燥しそう」といった声がありました。
ただ、lux(ラックス)の時と同様、「フケかゆみ」に関しての口コミは見当たりませんでした。
実は、私が以前使ったことがあります。そのときの感想をお伝えします。
結論からいうと、カブレました……。
使った初日に感じたのは、髪が、サラッサラになりました。ただ、チクチクとした痛みがあったのですが、気のせいだと思ってしまいました。
結果的には、一週間ほど使い続けてしまいました。その間、フケが増えてかゆみもすごかったです……。
仕事中もかゆみが襲ってきて、かきむしりました……。傷ができ、かさぶたも引っかいてしまっていたようで、傷がなかなか治らなかったのです。
また、当時は「しっかり洗っていれば、いつかなおる!」と思い込んでいたので、「シャンプーに原因がある」とは気づけませんでした。
その結果、フケかゆみどころか、むだに頭皮を傷つけてしまったのです。
今、コラージュフルフルを使っていて思うことがあります。
それは、自分に合っているシャンプーは、洗った直後もかゆくなく、フケもでないのです。
つまり、シャンプー前もシャンプー後も、なにも起きないのが普通なのです!
今思うと、香りや手触りに惑わされていたような気がします……。
本当に大事なのは、香りや手触りよりも「フケかゆみが止まるかどうか」なんですよね。
また、「髪にいいのなら、頭皮にもいいんじゃないか?」という、間違った思い込みもありました。
自分に合わないシャンプーを使い続けてしまったことで、本来必要な、皮脂や常在菌(じょうざいきん:ヒトの頭皮にすんでいる菌)までバランスをくずしてしまっていたようです。
4.フケかゆみを止めるには「常在菌」のバランスが大事

私のように、間違ったシャンプー選びをして、頭皮に合わないものを使っていると、フケかゆみは止まりません。
そして、症状を悪化させていくと、皮脂膜を形成してくれる常在菌のバランスのバランスまでくずしてしまうのです。
ヒトの頭皮には、たくさんの種類の常在菌がいます。以下引用のように、常在菌のなかでもフケかゆみに関わっているのが「マラセチア菌」です。
フケ症に関連する菌種
マラセチア菌の増えすぎを防ぐには、それを正常の数にまで戻すことが必要です。
その薬用シャンプーが、私の愛用品のコラージュフルフルなのです。
5.常在菌のバランスをとるコラージュフルフル

フケかゆみをおさえるには、マラセチア菌を正常活動にもどす「薬用シャンプー」がオススメです。
その中でも、コラージュフルフルは、以下の2つの有効成分で症状を改善していきます。
- 「ミコナゾール」がマラセチア菌を正常活動にもどす
- 「ピロクトンオラミン」が頭皮の臭いも改善する
順に、見ていきましょう。
5-1.「ミコナゾール」でマラセチア菌を正常活動にもどす

コラージュフルフルには、ミコナゾールが配合されています。マラセチア菌を「抗菌」するからです。

そのため、ほかの常在菌とのバランスを保つことができるのです。
マラセチア菌は、皮脂膜を作ります。

そのため、マラセチア菌がいなくなると頭皮を守れなくなります。
しかし、増えすぎると、皮脂膜の中に含まれる「遊離脂肪酸(ゆうりしぼうさん)」が刺激となります。
遊離脂肪酸(FFA)は、乳化(にゅうか:なじませる)作用があります。ただ、以下引用のように、増えすぎると細胞(頭皮)をこわしてしまうのです。
FFAは水と脂肪をなじませる両親媒性という性質をもち、多量に存在すると界面活性作用によって細胞膜を溶かし、細胞を破壊します。
厚生労働省e-ヘルスネットより引用

ミコナゾールは、マラセチア菌を抗菌します。その結果、頭皮に刺激となる「遊離脂肪酸」の増加を止めることができるのです。
なお、ミコナゾールの働きについての詳細は、以下のコンテンツが参考になります。
5-2.抗酸化作用で「頭皮の臭い」も改善する

コラージュフルフルには、もうひとつの有効成分が配合されています。「ピロクトンオラミン」です。
この成分は、以下の表の作用があります。
ピロクトンオラミンの作用 | 詳細 |
---|---|
抗酸化(こうさんか)作用 | 酸素とまじり、別の物質に変化することを防ぐこと。 皮脂は酸化すると、においを発します。それを防ぐのが、抗酸化作用です。 |
殺菌(さっきん)作用 | 細菌を殺菌します。 頭皮には、アクネ菌などの細菌がいます。それが増えすぎるとフケかゆみのもととなります。 |
防腐(ぼうふ)作用 | 細菌類が繁殖すると、物がくさります。それを防ぐ効果があります。 |
ピロクトンオラミンの抗酸化作用は、皮脂の酸化を防ぎます。
頭皮上にある皮脂は、空気にふれています。そのため、空気中の酸素と交じり酸化がおきます。
酸化した皮脂は、「ノネナール」という物質を作ります。
それが、臭いのもととなるのです。

ピロクトンオラミンの抗酸化作用は、頭皮の臭いや加齢臭も防いでくれるのです。
また、コラージュフルフルには、「すっきりさらさらタイプ」と「うるおいなめらかタイプ」があります。


私は、2種類を「季節」によって使い分けています。乾燥が気になる場合は、「うるおいなめらかタイプ」がオススメです。
6.成分解析・価格比較表
「コラージュフルフル」と「パンテーン」の成分解析・価格比較表は以下になります。
商品名 | ||
---|---|---|
画像 | ![]() | ![]() |
特徴 | ・あらゆる市販のシャンプーでフケかゆみがおさまらなかった人 ・「マラセチア菌」を抗菌、ふけかゆみを止める ・あぶら臭い頭皮の臭いを防ぐ ・「細菌」を殺菌する | ・いたんだ髪の手触りを良くしたい人 ・香りを楽しみたい人 |
有効成分 | ・ミコナゾール ・ピロクトンオラミン | × |
配合全成分 | <抗真菌作用> ミコナゾール硝酸塩 <抗酸化・殺菌作用> ピロクトンオラミン <洗浄成分(界面活性剤)> アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド <保湿作用> 濃グリセリン、プロピレングリコール <ph安定作用> コハク酸一ナトリウム、無水クエン酸 <精水> 水 | <洗浄成分(界面活性剤)> ラウレス硫酸アンモニウム、ラウロアンホ酢酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウリル硫酸アンモニウム、コカミドMEA、ポリクオタニウム-10、ラウレス-4、ラウレス-23 <光沢感> ジステアリン酸グリコール <香料> 香料 <皮膜作用> セタノール <シリコン(皮膜)> ジメチコン <ph安定作用> クエン酸Na、クエン酸、硝酸Mg(キ)、クエン酸(キ) <抗酸化作用> 水添ポリデセン <防腐剤> 安息香酸Na <金属イオン封鎖剤> EDTA-2Na、エチレンジアミンジコハク酸3Na <修復作用> パンテノール <抗炎症作用> パンテニルエチル <キレート剤> EDTA-2Na(キ) <保湿作用> リシンHCl、塩化Mg(キ) <防腐剤> サリチル酸(キ)、メチルクロロイソチアゾリノン(キ)、メチルイソチアゾリノン(キ)、メチルパラベン(キ) <黒色色素のもと(白髪予防)> 塩酸L-メチルチロシン <タンパク質> ヒスチジン |
刺激成分 | <旧表示指定成分> ・プロピレングリコール(まれにかゆみ) | <旧表示指定成分> ・ラウレス硫酸アンモニウム(頭皮と髪を乾燥させる) ・ラウリル硫酸アンモニウム(頭皮と髪を乾燥させる) ・香料(発がん性の疑い、発疹) ・サルチル酸(ひりつき) ・安息香酸Na(皮膚と粘膜に刺激) ・EDTA-2Na(皮膚と粘膜に刺激) ・メチルパラベン(発疹) |
安全性 | ・皮膚に塗布した際や目に入った際の刺激性を確認するために、パッチテストや目刺激性試験を実施しています。 ・大学病院を始めとした医療機関にて使用試験をしており、その結果は、皮膚科系の各種学会誌にて論文として掲載されています。 | |
アミノ酸系シャンプー | ○ | × |
ノンシリコン | ○ | × |
無添加 | 無色素・無香料 | ― |
フケかゆみのない頭皮 | × | ○ |
脂性肌 | ○ | ― |
乾燥肌・敏感肌 | ○ | ― |
価格8%込み | × 1,728円/200ml +送料350 (3,500円以上は送料無料) | ○ 542円/450ml+送料 |
種類 | 医薬部外品 フケかゆみの有効成分配合 | 化粧品 |
販売会社 | 持田ヘルスケア(持田製薬グループ) | P&G |
「フケかゆみを防ぐ」のか、「髪の手触りや香りを楽しむ」のか、目的によって選ぶシャンプーは変わります。
あなたの目的にあったシャンプーで、フケかゆみを改善していきましょう。
まとめ
パンテーンには、髪の修復作用のある「パンテノール」が配合されています。
しかし、この成分はフケかゆみを止める有効成分ではありません。
フケかゆみが止まれば、「ハゲ!」という言葉にあまり敏感にならずにすみます。
シャンプー選びに気をつけることができれば、気持ちも5歳若くなることは間違いないでしょう。
フケかゆみを止め、ハゲ予防をして、娘に恥じない「かっこいいパパ」でいたいものですね。
シャンプーを変えた方がいいのでしょうか?