
市販のかゆみやフケに効くシャンプーをしても、かゆみやフケがおさまらない・治らない場合、マラセチア菌が原因かもしれません。
マラセチア菌とは、頭皮の常在菌(じょうざいきん:人の頭皮や肌にすんでいる菌)のことです。マラセチアが原因のかゆみは、市販のシャンプーではおさまりません。
なぜなら、「マラセチアは微生物であり、真菌(カビの仲間の総称)というカビの一種であるため、洗浄するだけでは落とせないから」です。
マラセチアの本来の仕事は、皮脂(ひし:頭皮のあぶら)を分解して頭皮を弱酸性に保ち、保護する役割を担っています。
しかし、睡眠不足や脂っこい食事に片寄ったとき、またビタミンB群が不足するなど、生活習慣が乱れると発症しやすいです。
具体的には、他の常在菌とのバランスがくずれマラセチアが異常繁殖します。
異常繁殖を起こしたマラセチアは、皮脂を餌にして、さらに増殖していきます。
マラセチアが頭皮で異常増殖していている状態こそ、「かゆみ」の症状として現れるのです。
残念ながら、マラセチアが原因のかゆみは、マラセチアの活動が正常に戻らなければ一向にかゆみがおさまりません。かゆみが続くのは、かなり大きなストレスを与え続けてしまうのことになってしまいます。
そこでこのページでは、あなたが悩んでいるかゆみの原因がマラセチアかどうかを確かめる自覚症状の目安と、効果的なシャンプーを紹介させていただきます。
市販のシャンプーでかゆみやフケが治らないのであれば、ぜひ、参考にしてください。
1.マラセチアが原因と分かる自覚症状の目安
マラセチアが原因で引き起こすかゆみは、自覚症状でわかる場合があります。
自覚症状の目安は以下の2点です。
- 市販のフケかゆみ用シャンプーで効果が出なかった人
- ヒリヒリやちくちくするかゆみではなく、うずくようなむずがゆさ
順を追って解説します。
1-1.市販のフケかゆみ用シャンプーで効果が出なかった人
市販のフケかゆみ用のシャンプーでかゆみがおさまった人は、マラセチアが原因ではありません。
しかし、あらゆる市販のフケかゆみ用シャンプーを試しても、全くかゆみに効果がなく途方にくれたいた人は、マラセチアが原因の可能性があります。
フケやかゆみが治まるどころか、かさぶたのような固まったフケが出たり、赤くただれてかゆみが強く出たりするパターンです。洗った直後からかゆくなる場合、マラセチアが原因であると考えてまず間違いないでしょう。
1-2.ヒリヒリやチクチクするかゆみではなく、うずくようなむずがゆさ
乾燥してヒリヒリするかゆみや、湿疹があるときのようなチクチクするかゆみは「痛み」を伴います。
しかし、マラセチアが原因で起きるかゆみは「痛み」を伴いません。
マラセチアは微生物の一種であるため、異常繁殖をすると「うずくようなかゆみ、むずむずするようなかゆみ」を感じます。
かゆみをたとえると「水虫(みずむし)」にかかったことがある人は、わかりやすいかもしれません。
場合によっては、赤くただれてジクジクして強いかゆみが出ます。これは、マラセチアが原因である可能性が非常に高いです。
また、フケかゆみ半年以上続くと症状が「慢性化」していることになります。慢性化すると「脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)」といわれれる皮膚炎になる場合もあります。
脂漏性皮膚炎になると、医師の診断のもと、治療が必要になってしまいます。
なお、脂漏性皮膚炎に関する詳細は以下のコンテンツを参考にしてください。
1-3.判断に困ったら「顕微鏡検査」をしている皮膚科で受診
マラセチアは、「皮脂」と「湿気」を好みます。
そのため、頭皮が脂っぽい場合や、うずくようなかゆみがあるとマラセチアが原因と考えられます。
しかし、自分の頭皮が脂っぽいのか乾燥しているのかわからなかったり、うずくのかチクチクするのか、かゆみの違いがわからなかったりする人は多いです。
自己判断に困った場合は、迷わず皮膚科を受診するようにしてください。
頭皮がかゆいからとりあえずかゆみ止めを塗っておいたら、実はしらみがわいていた。という実例もあるため、注意が必要です。
また、受診する皮膚科も選んで行きましょう。なぜなら、マラセチア菌の増えすぎは、目で確認することはできないからです。
必ず、菌の確認ができる「顕微鏡検査」をしてくれる皮膚科を受診しましょう。
2.マラセチアの異常繁殖には抗真菌(マラセチア)成分配合のシャンプー
真菌のマラセチアは、ウイルスとは違うため、人から人へ移ることはありません。
しかし、そのまま放っておいても異常繁殖したマラセチアの数は減りません。
そのため、マラセチアを抗菌(こうきん:死滅させずに正常活動にもどす)してくれる「ミコナゾール硝酸塩(しょうさんえん)」という抗真菌成分が必要になります。
参考:jstage:抗菌薬の基礎/KEEGDRAG:ミコナゾール
以下からは、ミコナゾール硝酸塩が含まれているシャンプーを紹介させていただきます。マラセチアに効果的であるため、参考にしていただけますと幸いです。
2-1.マラセチアを抗菌してくれるミコナゾール硝酸塩とオクトピロックス
前述の通り、マラセチアを抗菌する成分として用いられるのが、「ミコナゾール硝酸塩」です。

ミコナゾールの配合率が1%以上の場合は、「薬(医薬品)」となりますが、「薬用シャンプー(医薬品部外品)」の場合は1%以下の配合率になります。
これは、薬機法(旧薬事法)といわれれる厚生労働省が定めた基準で決められています。
マラセチア属真菌に関して、硝酸ミコナゾール配合シャンプーのフケ症に対して有効であった
マラセチア関連疾患 j-stage論文 より引用
具体的にいうとミコナゾールは、マラセチア菌の細胞膜(さいぼうまく:人間でいう筋肉に当たる部分)を作るのに必要な「エルゴステロール」という成分を排除するのです。
そしてもう一つ、「頭皮のにおい」をおさえてくれる「ピロクトンオラミン」という成分も配合されています。
この両方の成分が入っているシャンプーが、「持田ヘルスケアのコラージュフルフルシャンプー」という商品です。
また、帝京大学付属溝口病院と提携し、試験結果を論文で発表することもあり、安全が確認されている商品でもあります。
そしてなにより、私自身があらゆる市販のシャンプーをためし続けてフケかゆみを悪化させていました。
しかし、この商品に出会ってからは症状が圧倒的な早さで回復したのです。
おかげで、「はげるんじゃないか?」と心配していた悩みも解放できたのです。
脂漏性皮膚炎という皮膚炎にかかってしまうと、脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)といって、抜け毛が多くなる皮膚炎にもかかる可能性も出てきます。
増えすぎたマラセチアを抗菌する薬用シャンプーで、今日から頭皮を健康にもどしていきましょう!
2-2.抗真菌成分配合のコラージュフルフルでマラセチアの活動を正常に戻す
先に解説した通り、持田製薬のコラージュフルフルはフケかゆみに有効な「ミコナゾール硝酸塩」「オクトピロックス」の2つが配合されています。
コラージュフルフルネクストを使えば、活発になりすぎたマラセチア菌を正常にもどすことができるのです。
またカビであるマラセチア菌はもっと大きく分類すると、キノコの仲間です。
キノコ類は細胞膜をつくるための「エルゴステロール」が含まれています。このエルゴステロールは、紫外線を浴びると「ビタミンD 」に変わります。
ビタミンDは、菌の発育をよくしてしまうのです。
参考:CiNii:紫外線照射によるエルゴステロールのビタミンD2の効率的変換について
紫外線は、家のなかにいても窓ガラスを通して入ってきます。そのため、抗菌成分の配合されていない市販のシャンプーでは、マラセチア菌がどんどん増えていくのです。
市販のシャンプーで洗浄しただけでは落とせないマラセチア菌を抑制し、正常な活動に戻していくのがコラージュフルフルです。
私の場合、市販のフケかゆみ対応のシャンプーはもちろん、ネットでも様々なものを試しました。脂性や乾燥肌など、ありとあらゆる商品を使いましたが、一向に良くならなかったのです。
そんな中で知ったのが、マラセチアの存在でした。
そして、コラージュフルフルと出会い、使ってみたらその日からフケやかゆみが改善していったのです。
つまり、皮脂や乾燥が原因だと思い込んでいたのですが、マラセチアによるフケやかゆみだったということです。そもそもを間違えていたことが、一向にフケやかゆみが改善しない理由でした。
あなたも市販のシャンプーで改善しない場合、一度コラージュフルフルを使用してみることをオススメします。
2-3.かゆみが治まったら手持ちのシャンプーの交互使いも可能
「もったいないから、今あるシャンプーをとりあえず使いきってから買い換えよう。それまでかゆみを我慢しよう」と思う気持ちは十分理解できます。
しかし、不快なかゆみを我慢していては、頭皮環境は全く改善されません。それどころか悪化するばかりでかえって治療費が高くついてしまいます。
かゆみがおさまったら、コラージュフルフルの使用は週1.2回にして、その他の日は手持ちのシャンプーを使うこともできるため、かゆみの状態に合わせて交互使いも可能です。
私の場合、一時的に治ったとしても市販のシャンプーを使うとすぐに症状が出てしまうため、継続的に使っています。
マラセチアの活動を、常に抑止する必要があるのだと考えております。
3.コラージュフルフルネクストには2種類ある
コラージュフルフルネクストは、200mlで1,728円(8%税込み)です。1mlあたりは8円になります。髪が短い男性の場合、この大きさで1ヶ月は持つと考えてください。

また、以下の2種類があります。
- 「すっきりさらさらタイプ」
- 「うるおいなめらかタイプ」
順を追って解説します。
3-1.頭皮が脂っぽい人向け「すっきりさらさらタイプ」
頭皮が脂っぽいと分かる目安は、指の腹で頭皮を直接触ると、ぬれるようなべたつきがあります。触った指の腹を見てみると、光っているように見えるのは、頭皮の脂(皮脂)です。
そのような方は「すっきりさらさらタイプ」をお試しください。
部活動で汗をかく中学生・高校生にも使えます。また、「すっきりさらさらタイプ」はきしみを感じるため、髪が短い人に向いています。
3-2.頭皮が乾燥する人向け「うるおいなめらかタイプ」
「うるおいなめらかタイプ」は、頭皮が乾燥している人に向いています。指の腹で頭皮を触っても、指の腹に何もつきません。
カサカサしてこなっぽくフケが落ちる場合は、頭皮が乾燥しています。
皮脂分泌がそれほど活発ではない子どもや、保湿してもすぐ乾燥してしまう60代の方にもおススメの商品です。
3-3.夏は「すっきりさらさらタイプ」、冬は「うるおいなめらかタイプ」がおすすめ
私の場合、「すっきりさらさらタイプ」を一年中使うと、頭皮が乾燥します。
以前、冬の時期に市販のシャンプーに戻したことがありました。しかし、おさまっていたフケかゆみが、次の日から再発しまったのです。
コラージュフルフルには「うるおいなめらかタイプ」があったことを思い出し、購入して使ってみたところ、フケかゆみがおさまり、頭皮の乾燥もなくなりました。
その経験から、季節によって使い分けています。
汗をかいて頭皮がべたつく夏は「すっきりさらさらタイプ」、頭皮が乾燥する冬の期間は「うるおいなめらかタイプ」の使い分けをオススメします。
私自身の普段の生活が、エアコンの環境にいることが多いため、夏以外は「うるおいなめらかタイプ」を使用することが多いです。
春 | 夏 | 秋 | 冬 |
---|---|---|---|
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まとめ
市販のシャンプーでフケやかゆみが治らない場合、「マラセチアが原因のかゆみには抗真菌成分配合のシャンプー」を使うことが必要です。
マラセチアが原因のかゆみには、ミコナゾール硝酸塩配合のシャンプーで適切なケアを行い、頭皮と精神を健やかに保ちましょう。
また、コンビニのおにぎりで晩御飯を済ましてしまうのも食生活を乱してしまい、マラセチアを増殖させる一因となります。
仕事で頑張った日が続いたら、週末は睡眠時間をたっぷりとって自分をいたわり、ストレスをためないように生活のバランスをとることも大切です。