

毎日シャンプーする人は、「1日1回」の頻度が基本です。そのため、1日2回のシャンプーは、洗いすぎということになります。

しかし、それでもかゆいから、悩んでいるんです……

その原因は、「今使っているシャンプーが、あなたの頭皮にあっていない」というケースが考えられます。
このページでは、「1日1回ですむ洗い方のコツ」と、「あなたに合うシャンプーの選び方」についてもお伝えしていきます。
しっかりと学習し、フケかゆみをとめましょう!
Contents
1.手首を動かす洗い方でフケかゆみを止める

頭を洗うには、コツがいります。洗い方にムラがあると、フケかゆみを防げないからです。
左右の耳の後ろの細菌検出率が高かった

ただ、「ごしごし洗ってはダメ」、「優しくマッサージするように洗う」などの説明があっても、実際にはよくわからないですよね。
そこで、
- 基本の手の形
- 手の動かし方
に注目し、洗い方の説明をしていきます。
実は、私の奥さんが美容師です。(今は、育児に専念しており、お休みしています。)
そこで、奥さんから「上手にシャンプーをするコツ」を聞きました。その方法を、あなたにもお伝えします。ぜひ、マスターしてくださいね!
1-1.バスケットボールをつかんだ手が基本の形

はじめに、基本の手の形を覚えましょう。
バスケットボールを、つかんでいる手をイメージしてみてください。これが、頭を包み込むのに適した形なのです。
具体的にいうと、「味方にパスをするとき」の手の形が理想です。
または、両手でゴールにシュートする時を思い浮かべてもいいでしょう。そのときの手は、「指をしっかり広げてボールをつかんで」いますよね。
「指をしっかり広げて頭をつかむような形」が、シャンプーをするときの「基本の手の形」となります。
1-2.ボールを落とさないように手首を前後にふる
先ほどの手の形のまま、ボールを落とさないようにふいてみましょう。
この動きが、頭を洗うときの基本の動作になります。
ただ、両手で抱えたままボールをふくのは難しいですよね。具体的にいうと、「左手は手前に動かすと同時に、右の手は向こう側に動かす」という動きをしてみてください。

「ジグ」は、上記画像の②の動きです。「ザグ」で、上記画像の③の動きをします。詳しくは、次項でお伝えしています。

しかし、この動きができるようになると、洗いムラがなくなります。そのため、フケかゆみを防げるようになりますよ!
空中でいいので、ボールを落とさないように拭くイメージで行ってみましょう。
ちなみに、美容師さんは、カットをしないアシスタントの時期には約一年、シャンプーをし続けます。
営業時間後にも、先輩の頭を洗い、洗い方をチェックしてもらいます。それを続けていくことで、「シャンプーの技術」を身に付けるそうです。
たかが「シャンプー」といえども、正しい洗い方が身に付くまでには、時間がかるのですね。
ただ、めんどうなことには、違いありません。
しかし、この動きをマスターすると、左右の手首を同方向に動かすよりも、均等に力が分散されます。そのため、洗いムラもなくなりますよ。
シャンプーをするときには、「左手は手前に動かすと同時に(ジグ)、右の手は向こう側に動かす(ザグ)」の動作を思い出してください。
それを実践していくことにより、フケかゆみを防ぐことができるのです。
そうとなれば、やるしかないですね!
2.頭頂部にむかってジグザクに進みハゲを予防する
前項で、「基本の手の形」と「手の動かし方」をマスターしました。
次は、「進む方向」を覚えましょう。
進む方向は、「はえぎわから頭頂部(あたまのテッペン)に向かって洗うこと」です。理由は、頭部にある動脈の血流にそった流れだからです。

参考:基礎力を高める!尚宇血管障害看護のトピックス/外頸動脈の分岐
血流と同じ方向へ動かすことにより、頭頂部の血流もよくなります。そのため、「ハゲ予防」の効果も期待できますよ!
この動きで、頭頂部(頭のてっぺん)に向って進みます。
次項の工程に入る前に、お湯でしっかり頭と髪をぬらしましょう。シャンプー液を頭皮につけ、あわだてたらスタートです!
2-1.おでこより1㎝内側からひゃくえに向かう
洗いはじめる個所は、「おでこの生えぎわより1㎝内側」に指を置きます。髪の毛だけではなく、おでこまわりのうぶ毛も、「髪の毛」ととらえる必要があるからです。
生えぎわをはさむように洗うと、顔回りの洗い残しが無くなります。
おでこから耳上にかけては、スタート地点を3回に分けて考えます。


ここで気を付けていただきたいのは、先に洗い終わった個所(①)と、次に洗う箇所(②)が少し重なるようにして進んでください。
これを行うことにより、洗い残しを防ぐことができるからです。
スタート地点を3か所に分けたら、それぞれ「ひゃくえ(頭の半分あたりにあるつぼ)」にむかって進んでいきましょう。
2-2.耳のすぐうしろから頭頂部に向かう
耳まわりは、耳の真後ろ(毛の生えていない部分)からスタートしましょう。耳周辺は、洗い残しやすい箇所だからです。
耳後ろの洗い残しは、「シラミ」がすむには好環境になります。
そのため、美容師さんはシラミがいるかどうかのチェックは、耳後ろを必ず見るそうです。

耳上・耳後ろ・耳下と3か所からスタートします。そして、頭頂部(頭のてっぺん)に向って進みます。
耳後ろは洗いにくいため、小指で「耳を前に折りたたむ」ようにして洗うとよいでしょう。
2-3.首からつむじに向かう
えりあしは、首から行う意識を持ちましょう。えりあしのうぶ毛も、洗い残しやすい箇所だからです。
えりあしの長さは、個人差があります。そのため、えりあしをさわってみて、毛の生えていないところから、つむじ(うずのあるところ)に向って進みましょう。
スタートする場所は、3か所に分けると洗い残しがなくなります。
ただ、えりあしの部分は、ジグザク洗いがむずかしいかもしれません。
その場合は、指をしっかり広げたまま、まっすぐ進むほうがやりやすいです。

この時も必ず、先に洗い終わった個所(⑦)と、次に洗う箇所(⑧)が少し重なるようにして進んでください。
また、頭の中心は、左右の指が重なりあうため洗いにくい箇所です。
そのため、えりあしを洗い終えたら、仕上げに、えりあしからおでこまでまっすぐ進みましょう。
そうすることで、頭の中心の洗い残しを防ぐことができます。
頭のセンターは、動脈が少なく血流が悪くなりやすいです。そのため、毛が薄くなりやすい箇所でもあるのです。
えりあしからつむじそして、おでこまでを一通り、ゆびを通しておくことをオススメします。
3.すすぎはジグザクに進みながら頭皮を流す

すすぎも、とても重要です。流しのこしがあると、雑菌がわきやすいからです。
これが、フケかゆみのもととなってしまうのです。
また、すべてのシャンプーには、「界面活性剤」が含まれています。そのため、以下引用のように、すすぎ残しがあると、頭皮に炎症をおきやすくしてしまうのです。
家庭用製品に含まれる活性剤は、少ないがある程度は皮膚刺激や肌荒れを起こす
すすぎは、前項の洗い方と同じ、ジグザグに進みます。
ただ、片手はシャワーヘッド、もしくは桶などをもって流すことが多いですよね。
たとえば、頭の左側を流すとします。その場合、左手のジグザグの動きにあわせて、シャワーヘッド持っている右手も動かしましょう。
すすぎをしっかり行わなければ、正しく洗っても効果が半減してしまいます。そのため、洗い方のほかに、「すすぎ」も手を抜けないところなのです。
ただ、お湯がもったいないような気がしたり、時間をかけて流したりすることは、めんどうに思いがちですよね。
しかし、フケかゆみを止めるには「すすぎ」も重要です。
たっぷりのお湯を使って、よごれを吸着したあわを、すべて流しきりしましょう。

なお、すすぎに関する詳細は、以下のコンテンツをご覧ください。
4.整髪料をつけた日は2度洗いをする

整髪料をつけた日は、2度洗いが必要です。

そのあとすぐに、もう一度シャンプー液をつけて洗髪することをいいます。
下記引用のように、整髪料には収着作用があるからです。
毛髪にたいして収着作用を持つことが明らかになった
整髪料とは、ヘアクリーム・ワックスジェル・スプレー・ポマードなどの「髪の毛をかたちづけるためもの」をさします。
整髪料は、「ガムテープ」にたとえることができます。
なぜなら、整髪料をつけるということは、「ガムテープの吸着面を外側にして髪にぶらさげている」のと同じだからです。
ヘアクリームがついた手で、新聞紙をさわるとくっつきますよね。
それと同じように、髪についた整髪料も、空気中のほこりや雑菌を吸収してしまうのです。
ヘアクリームをつけた日は、1度目のシャンプーで「髪についた汚れ」を落とします。次に、頭皮の汚れをとるために、「2度洗い」をしましょう。

5.シャンプー後の発疹は、頭皮に合っていない

以下引用のように、「皮脂(ひし:頭皮のあぶら)量は、洗髪した24時間後に通常にもどる」という研究結果があります。
頭皮の皮脂は、洗髪後直ちに分泌を開始し、ほぼ24時間で洗髪前の状態まで回復する
そのため、本来は1日1回のシャンプーで、フケかゆみはおさまるのです。
ただ、正しい洗い方をしていても、フケかゆみが止まらないこともあります。
それは、頭皮に合っていないことに気づかずに、今のシャンプーを使い続けていることが原因です。
「頭皮に合っていない」目安は、以下の2つです。
- シャンプーの最中にかゆみが増してくる
- シャンプーを変えてから、3日間で発疹が増えた
思い当たる場合は、今すぐ使用しているシャンプーをやめましょう。
「このかゆみは、きっと効果が出てるサインだから、我慢しよう」と、まちがった思い込みをしている可能性があるからです。
また、フケかゆみがひどくなると、「脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)」といわれる、頭皮の病気になることも考えられます。
その場合、皮膚科での診断が必要になってしまいます。
「シャンプー中にかゆいのを我慢していないか」、「頭皮に発疹はないか」を確認してみましょう。
6.市販のものが合わなかった場合のシャンプー選び

「これはかぶれない」、「フケかゆみがすぐ治る」ということが事前にわかったら、シャンプーの購入時に、選ぶのには苦労しませんよね。
ただ、あらゆる市販のシャンプーで、フケかゆみが止まらなかった人は多くいます。
その場合、「マラセチア菌」の増えすぎが考えられます。
頭皮には、たくさんの常在菌(じょうざいきん:頭皮にすんでいる菌)がいます。
その中でも、「マラセチア菌」が異常繁殖すると、フケかゆみが増えてしまうのです。
その場合、「ミコナゾール」配合のシャンプーで、マラセチア菌を抗菌しましょう。
「ミコナゾール」配合のシャンプーでないと、マラセチア菌とほかの常在菌とのバランスをとることは、むずかしいからです。
それが配合されているシャンプーに、「コラージュフルフル」があります。
コラージュフルフルは、実際に私も使用しています。
過去には、私自身もフケかゆみに悩んでおりました。スーパーに並んでいるシャンプーを全部試しているくらい、自分に合うシャンプーを探し続けていたのです。
しかし、市販のシャンプーでは、私に合うものはみつかりませんでした。
いろんなシャンプーをためし続けた私の頭皮は、さらに悪化しました。ひどいときには赤くただれ、湿疹がいくつもできてしまっていたほどです……。

フケかゆみが止まらず、抜け毛も増えたようにかんじました。
そのため、「オレ、はげるんじゃね!?」と、ひそかに心配してたのです……。
しかし、頭皮の「乾燥(カサカサ)」や「脂性:あぶらしょう、(アブラギッシュ、オイリーな頭皮)」が原因だと思い込んでいたことが、そもそものまちがいだったのです。
あらゆる市販のシャンプーで、頭皮の状態がよくならない場合は、「コラージュフルフル」をためしてみるのも一策ですよ!
まとめ
フケかゆみを止めるには、洗い方を変えましょう。
正しい洗い方をすると、1日1回のシャンプー回数で十分になります。
手首を使った洗い方に変えると「ごしごし洗う」、「優しく洗う」といった、力加減を気にしなくてすむようになるのです。
また、あなたに合っていないシャンプーは、使っていくうちに「発疹」がふえていきます。
ただ、「せっかく買ったんだからもったいない」と、一本使い切りたくなる気持ちになりやすいものです。
しかし、頭皮を清潔に保つためのシャンプーで、フケかゆみが増えてしまうのでは、意味がありませんよね。
シャンプーの「洗い方」と「選び方」を見直し、頭皮の清潔を持続していきましょう。
しかし、よくなっていく気配がないのです。どうしたら、フケかゆみをとめることができますか?